子どもの不器用さへのサポートとは?

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「どうして、うちの子はこんなに不器用なんだろう?」

「みんなはできているのに、うちの子はなかなかできない……」

そんなふうに感じたことはありませんか?

鉛筆をうまく持てない。

ハサミがうまく使えない。

ボタンを留めるのに時間がかかる。

靴ひもが結べない。

ボールを投げたり、受けたりするのが苦手。

着替えにも、いつも時間がかかる。

毎日の生活の中で、こうした姿が続くと、保護者としては心配になってしまいますよね。

「もう少し練習させたほうがいいのかな」

「家で何かしてあげられることはないかな」

そんなふうに考えてしまうのも、当然のことだと思います。

でも、ここで少しだけ考え方を変えてみませんか?

「できないことを、どうやってできるようにするか」だけではなく、「どうして難しいのか」を考えてみる。

これが、不器用さのある子どもを支えるうえで、とても大切な視点です。

今回は過去の文献を参考にしながら、不器用さへのサポートについて
一緒に考えていきましょう💪

参照記事

・『療育』とは? 保護者&教員視点で考える

https://note.com/embed/notes/nef038a4233d3

・『不器用』なお子さんにも使いやすい♪おすすめ文房具・グッズ

https://note.com/embed/notes/n48e731531e44

・🍀苦手さの要因から考える🍀『生活動作』の身につけ方

https://note.com/embed/notes/n49bbe001b3a9

・『発達性協調運動症(DCD)』とは?〜不器用さを抱える子の理解と効果的な支援〜

https://note.com/embed/notes/n864e45ca543c

「不器用=努力不足」ではありません

子どもが何度やってもできないと、

「もう少し頑張ればできるんじゃない?」

と思ってしまうことがあります。

でも、実は「頑張ればできる」というだけでは説明できない不器用さもあります。

以前の記事で紹介した「発達性協調運動症(DCD)」では、文字を書くことや着替え、ボール遊びなど、日常生活のさまざまな場面で難しさが見られることがあります。

こうした場合、本人は決して「やる気がない」わけではありません。

むしろ、本人なりに一生懸命頑張っているのに、思うように身体を動かせないことがあります。

だからこそ、何度も失敗を経験すると、

「またできなかった」

「ぼくは苦手なんだ」

「どうせできない」

という気持ちにつながってしまうことがあります。

そして、ここがとても大切なところです。

「不器用さ」そのものだけでなく、「不器用さによって自信を失ってしまうこと」にも目を向けたいのです。


そもそも、なぜ不器用なの?

「不器用」と聞くと、手先がうまく動かせないイメージがありますよね。

もちろん、それも一つの要因です。

でも、実際には、それだけではありません。

たとえば、

・力加減を調整するのが難しい
・両手を一緒に使うのが苦手
・身体の位置や動きを捉えにくい
・目で見た情報と手の動きを合わせにくい
・姿勢を保つことが苦手
・感覚の受け取り方に特徴がある

など、いろいろな背景が考えられます。

つまり、

「鉛筆がうまく持てない」=「手先が不器用」

と、すぐに決めつけなくてもいいのです。

たとえば、姿勢を保つことが難しい子どもは、座っているだけでも身体に力を使っているかもしれません。

そうすると、鉛筆を動かすことに使える力が少なくなってしまうこともあります。

「書くのが苦手」という一つの姿の後ろに、いろいろな理由が隠れていることがあるのです。


「どうしてできないの?」を少しだけやめてみる

子どもが苦手なことをしていると、つい、

「どうしてできないの?」

と言いたくなることがあります。

でも、子ども自身も「どうしてできないのか分からない」ということがあります。

そんなときには、質問を少し変えてみましょう。

「どうして?」ではなく、

「どこが難しいのかな?」

と考えてみるのです。

たとえば、「着替えるのが遅い」という姿があったとします。

ボタンが留めにくいのかもしれません。

服の前後が分かりにくいのかもしれません。

袖に腕を通すことが苦手なのかもしれません。

服の感触そのものが苦手なのかもしれません。

手順が多くて、途中で分からなくなっているのかもしれません。

「着替えが遅い」という一つの姿でも、理由はさまざまです。

だからこそ、

「できないこと」ではなく、「困っている場所」を探す。

この見方をすると、支援の方法も変わってきます。


「練習」だけが支援ではありません

「不器用だから、たくさん練習させなくちゃ」

そう思うこともあるかもしれません。

もちろん、練習が役立つこともあります。

ただ、それだけではありません。

以前の記事では、不器用な子どもが使いやすい文房具や道具についても紹介しました。

たとえば、持ちやすい鉛筆やグリップを使う。

滑りにくい定規を使う。

操作しやすいハサミを選ぶ。

こうした工夫は、「楽をさせること」ではありません。

**「その子が持っている力を、もっと使いやすくする工夫」**なのです。

大人でも、使いにくい道具をずっと使っていたら大変ですよね。

子どもも同じです。

少し道具を変えるだけで、

「できた!」

につながることがあります。


「できた!」を、もっと小さく考えてみる

子どもの成長を見ていると、

「一人で全部できるようになってほしい」

と思ってしまいますよね。

でも、最初から「全部」を目指さなくても大丈夫です。

たとえば着替えなら、

今日は袖に腕を通せた。

今日はズボンを自分で持てた。

今日はボタンを一つ留められた。

それだけでも十分です。

大人から見ると、

「それくらい?」

と思うことがあるかもしれません。

でも、その子にとっては大きな一歩かもしれません。

大切なのは、

「できたことを見つけてあげる」こと。

そして、

「昨日より少しできたね」

「ここ、自分でできたね」

と伝えてあげることです。

子どもは、「できた」という経験を積み重ねることで、

「またやってみようかな」

という気持ちを少しずつ育てていきます。


「できないから手伝う」から、「一緒にやってみる」へ

子どもが不器用だと、つい手を貸したくなります。

ボタンを留めてあげる。

靴を履かせてあげる。

工作を代わりにやってあげる。

もちろん、困っているときに助けてあげることは大切です。

でも、毎回全部やってしまう必要はありません。

たとえば、

「ここまでは一緒にやろう」

「最後は自分でやってみる?」

と、少しだけ任せてみる。

必要なところだけ手を貸して、できるところは本人に任せる。

そんな関わり方でも十分です。

「全部やってあげる」でも、「全部一人でやらせる」でもなく、その間を探していく。

これがちょうどよい支援になることがあります。


遊びながら、身体を育てていく

不器用さをどうにかしようと思うと、「練習」をイメージしやすいものです。

でも、子どもにとっては、遊びのほうがずっと取り組みやすいことがあります。

たとえば、

粘土をこねる。

シールを貼る。

折り紙を折る。

洗濯ばさみをつまむ。

風船を追いかける。

ボールを転がす。

積み木を積む。

こうした遊びの中でも、手指や身体を使う経験はたくさんあります。

大切なのは、

「訓練しなきゃ」ではなく、「一緒に遊ぼう」

という気持ちです。

楽しいことは、それだけで「もう一回やりたい」という力になります。


できないことより、「得意なこと」を見つけてあげる

不器用さが気になると、どうしても苦手なところばかり見てしまいます。

でも、その子には、その子なりの得意なところがきっとあります。

人と話すのが好き。

絵を描くのが好き。

虫を見つけるのが得意。

歌を歌うのが好き。

記憶力がいい。

想像力が豊か。

優しく声をかけられる。

こうした「得意」は、不器用さとは別の場所にあります。

だから、

「手先が苦手だから、何でも苦手」

とは限りません。

むしろ、得意なことを見つけることで、

「自分にもできることがある」

という感覚を育てることができます。

これは、とても大切なことです。


「周りの子」と比べなくて大丈夫

同じ年齢の子どもを見ると、

「もうできているのに……」

と焦ってしまうことがあります。

でも、子どもの成長のスピードは、一人ひとり違います。

早くできる子もいれば、少し時間がかかる子もいます。

大切なのは、

「あの子はできる」ではなく、「この子は昨日よりどうかな?」

と見ることです。

昨日より少し早くできた。

一人でできる部分が増えた。

嫌がらずにやってみた。

「もう一回やる」と言えた。

そんな小さな変化も、立派な成長です。


それでも「困っている」が続くときは

家庭でいろいろ工夫してみても、

「やっぱり生活の中で困ることが多い」

「学校でも苦労しているみたい」

「本人がとても悩んでいる」

ということがあるかもしれません。

そんなときは、保護者だけで抱え込まなくても大丈夫です。

担任の先生や特別支援教育コーディネーター、発達相談などに相談してみることも一つの方法です。

必要に応じて、専門機関で発達の特徴を確認してもらうこともできます。

大切なのは、

「診断をつけること」だけではありません。

「この子が少し楽になる方法を、一緒に見つけること」

です。

困りごとの理由が分かるだけでも、

「どうしてこの子はできないんだろう」

という戸惑いが、

「なるほど、ここが苦手だったんだ」

という理解に変わることがあります。


最後に

子どもの不器用さを見ていると、

「できるようにしてあげたい」

と思うのは、当然のことです。

でも、ときには、

「できるようにする」

より先に、

「この子にとって、何が難しいのかな?」

と考えてみることも大切です。

そして、

「できないこと」を減らすだけではなく、

「できる方法」を増やしていく。

使いやすい道具を選ぶ。

環境を整える。

できるところから少しずつ取り組む。

遊びながら身体を動かす。

そして、小さな「できた!」を一緒に喜ぶ。

こうした積み重ねが、子どもの自信につながっていきます。

不器用さがあるからといって、その子の可能性が小さいわけではありません。

ただ、人によって「やりやすい方法」が違うだけなのかもしれません。

だからこそ、

「どうしてできないの?」

ではなく、

「どうしたら、この子はやりやすいかな?」

と一緒に考えていけたらいいですね。

子どもに必要なのは、

「もっと頑張って」

と言われることではなく、

「一緒に、できる方法を探そう」

と言ってくれる大人なのかもしれません。


参考記事

・『療育』とは? 保護者&教員視点で考える

https://note.com/embed/notes/nef038a4233d3

・『不器用』なお子さんにも使いやすい♪おすすめ文房具・グッズ

https://note.com/embed/notes/n48e731531e44

・🍀苦手さの要因から考える🍀『生活動作』の身につけ方

https://note.com/embed/notes/n49bbe001b3a9

・『発達性協調運動症(DCD)』とは?〜不器用さを抱える子の理解と効果的な支援〜

https://note.com/embed/notes/n864e45ca543c

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