クラス全員のやる気が高まる!音読指導法 土居正博
『音読するの技能そのものが国語の学力である』
『音読の力があることと、読解力には相関性がある。』
あらゆる研究で明らかにされています。
読解力は、全ての学習の根底でもあります
つまり、音読の力を高めることは、学力を高めることだと言っても過言ではありません。
今回は、土居正博先生の書籍を参考に、音読の意義について私なりに解説していきます📖
【参考文献】
音読の意義とは?
① 正確な発音と言語的発達
- 正確な発音を磨くための基本的なスキルを養う。
- 正しい発音や音の違いを学び、口の中での言葉の形成を理解する。
- 将来的には、コミュニケーション能力向上の基盤となる。
② 語彙力と文法理解
- 多様な言葉や表現を耳にする機会を提供。
- 新しい言葉やフレーズを学び、語彙を豊かにする。
- 文章を読むことで、正しい文法構造や文章の流れを理解する力を養う。
③ リーディングスキルの基盤
- 文章全体の意味や主題を把握する力を養う。
- 文章の内容を理解し、将来的に高度な読解力を発展させる基本を築く。
④ 自信と表現力
- 正確な発音と流暢な読み方により、自己肯定感が向上する。
- 音読を通じて文章を声に出して表現する経験を積み、自信をつける。
- 将来的には自分の意見や思考を的確に表現する能力を発展させる。
音読の力は、学力やコミュニケーション力など、生きていく上でのたくさんな能力に関係があることがわかります。
音読を『指導』するとは?
教師としてこの記事をご覧の方、音読を『指導』していますでしょうか。
宿題として、音読カードを配って家庭で聞いてもらう
私も小学校教員時代に行なっていました。
しかし、どうしても取り組みに個人差が出てしまいます。
もちろん、この宿題自体に意味はあると思うのですが、
「やらせるだけ」
これでは、『指導』とは言えない
より良い音読を教え、適切に評価することが大切です。
音読において、目指す子どもの姿は
① ハキハキ読める
② スラスラ読める
③ 正しく読める
だと思います。
上の①②③を教師だけでなく、子どもにも把握させることが大切です。
その上で
範読→追い読み→ 。読み
を基本に取り組みましょう
そんなことは、もうやってる
という方は、次のステップとして
子どもの音読を短く・具体的に評価しましょう
「ハキハキ読めていますね」
「正しく発音できていますね」
など、評価の言葉を伝えることで、クラス全体に
「この読み方が良いのか」
と浸透しやすくなります。
とは言っても、低学年のうちは、音読に時間がかかる子も少なくありません。
指でなぞりながら聞く練習
指でなぞりながら読む練習
読む文字より先に、目👀を送る練習
などに丁寧に取り組み、読む力を高めていきましょう。
それでも「あ・り・が・と・う」
のように、拾い読みになってしまう子には、以下のような指導を試してみてはいかがでしょう。
ディスレクシア(読み書き障がい)の子への音読指導
文字が大きく
文字数が程よく
続けられる課題
つまり、実態にあった課題
を設定しましょう。
すべての子に同じ宿題を出す
小学校で当然のように行われていますが
音読に限らず他科目でも
発達の段階や
障がいの特性に応じて
宿題(課題)は調整するべきです!
(保護者の方の了承を得たうえで)
みんな同じ課題を出す
↓
できない
↓
自信がなくなる
↓
やりたくない
負のループにおちいってしまうと
なかなか抜け出せません
そうなる前に
実態にあった課題を出す
↓
できる
↓
自信につながる
↓
もっとやりたい
良いループに繋げられるようにしたいですね🌈
音読指導のおすすめ教材
☆ タイポスコープ
音読をしているときに、行をとばしてしまったり、同じ行を読んでしまったりしてしまう子におすすめです。
☆ T式ひらがな音読支援
WEB版とアプリ版があります。
ひらがなの形と音をリンクさせるトレーニングから
いくつかのひらがなをまとまりとして、言葉で認識するトレーニングができます。
個別指導にはなりますが、通級指導教室や特別支援学級、ご家庭で取り組んでいただきやすいかと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました✨
いつも、記事を読んでくださり本当にありがとうございます。
今後もできる限り有益な記事を書いていきますので、よろしくお願いします。
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