「嫌われてないかな…」
「返信が遅いだけで不安になる…」
「相手の機嫌が気になってしまう…」
そんなふうに、人との関係で心が疲れてしまうことはありませんか?
まわりからは、
「気にしすぎだよ」
「もっと楽に考えたら?」
と言われても、頭ではわかっているのに、不安が止まらないことってありますよね💦
実はその背景には、これまでの生活の中で無意識に根付いている
「愛着スタイル」が関係していることがあります。
愛着スタイルとは、簡単にいうと
「人との関わり方のクセ」のようなものです。
特に「不安型愛着スタイル」の人は、
- 嫌われたくない
- 見捨てられたくない
- 愛されているか不安
という気持ちが強くなりやすい特徴があります。
でも、それは「弱いから」ではありません。
これまで一生懸命、人との関係を大切にしてきた結果でもあるのです。
今回は、「不安型愛着スタイル」について、以下の文献を参考に一緒に学んでいきましょう♡
【参考文献】
愛着〈アタッチメント〉とは?
「愛着(アタッチメント)」とは、安心できる人との心のつながりのことです。
赤ちゃんは、不安になると、お母さんやお父さんのところへ行こうとします。
抱っこしてもらったり、そばにいてもらったりすると、安心できますよね。
その経験を通して、
「自分は大切にされる存在なんだ」
「困ったときは助けてもらえるんだ」
という感覚が育っていきます。
この「安心感」は、大人になってからの人間関係にも大きく影響します。
一方で、
- 甘えたいときに甘えられなかった
- 気持ちをわかってもらえなかった
- 相手の機嫌を気にしながら過ごしていた
そんな経験が続くと、人との関係に不安を感じやすくなることがあります。
そして、その積み重ねが「愛着スタイル」につながっていくのです。
4つの愛着スタイルの型
愛着スタイルは、大きく4つに分けられます。
「自分はどれに近いかな?」と思いながら、読んでみてくださいね。
① 安定型
人との距離感が比較的安定しているタイプです。
- 人を信頼しやすい
- 必要なときに頼れる
- 一人の時間も楽しめる
という特徴があります。
「人といても安心、一人でも安心」
そんな感覚を持ちやすいタイプです。
② 不安型
今回のテーマです。
不安型の人は、人との関係にとても敏感です。
たとえば、
- 返信が遅いと不安になる
- 相手の表情が気になる
- 嫌われた気がしてしまう
- 相手に合わせすぎてしまう
などがあります。
「もっと仲良くなりたい」という気持ちが強い分、不安も大きくなりやすいのです。
でもそれは、「人を大切に思える力」が強いということでもあります。
③ 回避型
人と近づきすぎることが苦手なタイプです。
- 弱音を見せるのが苦手
- 一人で頑張りやすい
- あまり人に頼らない
という特徴があります。
「傷つくくらいなら、一人でいたほうが楽」
そんな気持ちを抱えていることもあります。
④ 無秩序型
「人とつながりたい気持ち」と、
「人が怖い気持ち」の両方が強いタイプです。
近づきたいのに、不安になって距離を取ってしまったり、急に気持ちが揺れたりすることがあります。
たとえば、
- 甘えたいのに素直になれない
- 急に相手を避けたくなる
- 人を信じたいのに怖い
- 人間関係で感情が大きく揺れる
などが見られることがあります。
心の中で、
「近づきたい」
「でも傷つくのが怖い」
という葛藤が起きやすいため、人間関係に疲れやすいタイプでもあります。
でも、それは「おかしい」ということではありません。
これまで、傷つきながらも一生懸命、人との関係を築こうとしてきた結果でもあるのです。
不安型愛着スタイルの行動例
ここでは、不安型愛着スタイルの人によく見られる行動を紹介します。
「これ、自分かも…」と思うものがあるかもしれません。
でも、責めながら読む必要はありませんよ!
「今まで頑張ってきたんだな」という気持ちで読んでみてください😊
相手の顔色を気にしすぎる
少し表情が違うだけで、
「怒ってるかな…」
「嫌われたかな…」
と不安になってしまいます。
本当は相手が疲れているだけでも、
「自分が悪かったのかも」と考えてしまうことがあります。
それだけ、人との関係を大切にしているのですね。
LINEの返信で不安になる
返信が遅いだけで、
「何かしたかな…」
「嫌われたかも…」
と心がザワザワすることがあります。
スマホを何度も見てしまったり、既読が気になったりすることもありますよね。
不安型の人は、「つながり」をとても大切にしているからこそ、不安も大きくなりやすいのです。
相手に合わせすぎてしまう
- 本当は嫌だった
- 本当は疲れていた
- 本当は断りたかった
それでも、「嫌われたくないから」と我慢してしまうことがあります。
優しい人ほど、無理をしてしまうことがあります。
でも、本当はみなさん自身の気持ちも、とても大切なのです。
恋愛で不安になりやすい
恋愛になると、
- ずっとつながっていたい
- 相手の気持ちを確認したくなる
- 少し冷たく感じると不安になる
ということがあります。
好きな気持ちが大きい分、失うことも怖くなってしまうのですね。
一人反省会をしてしまう
会話のあとに、
「あの言い方、大丈夫だったかな…」
「変に思われてないかな…」
と、何度も考えてしまうことがあります。
それは、「ちゃんと相手を大切にしたい」という気持ちがあるからです。
不安型愛着スタイルを克服するには?
まず知っておいてほしいのは、
「これは性格の問題ではない」
ということです。
これまでの経験の中で身についた、「心の守り方」に近いものなのです。
だからこそ、少しずつ変えていくこともできます。
「今、自分は不安なんだな」と気づく
不安型の人は、不安を「現実」だと思いやすい特徴があります。
でも、
「返信が遅い=嫌われた」
とは限りません。
まずは、
「今、自分は不安になっているんだな」
と気づいてあげることが大切です。
気づくだけでも、少し心が落ち着くことがあります。
自分の気持ちも大切にする
相手を優先し続けると、心がどんどん疲れてしまいます。
だからこそ、
- 疲れたら休む
- 嫌なことは断る
- 自分の意見も言ってみる
ことが大切です。
最初は小さなことからで大丈夫です。
「自分を大切にする練習」を、少しずつしていきましょう。
安心できる人との関係を増やす
愛着は、「安心できる関係」の中で少しずつ変わっていきます。
- 無理をしなくていい
- 否定されない
- 自然体でいられる
そんな人との関係は、心にとっての安全基地になります。
「このままの自分でも大丈夫なんだ」
そう感じられる経験が、少しずつ不安を和らげてくれるのです。
「ずっと完璧につながる」は難しいと知る
人間関係には波があります。
たくさん話す日もあれば、少し距離ができる日もあります。
でも、それだけで関係が終わるわけではありません。
不安型の人は、「少しの変化」を大きな危険として感じやすいのです。
だからこそ、
「少し離れても大丈夫」
という経験を積み重ねていくことが大切です。
愛着障害(アタッチメント症)の心理療法とは?
もし、人間関係のしんどさが強いときは、カウンセリングなどのサポートが役立つことがあります。
一人で抱え込まなくても大丈夫です。
カウンセリング
カウンセラーと安心して話す中で、
- 自分の気持ちを整理する
- 不安の原因を知る
- 安心できる関係を体験する
ことができます。
「ちゃんと受け止めてもらえた」
という経験は、心にとってとても大切なものです。
認知行動療法(CBT)
認知行動療法では、
「本当に嫌われたのかな?」
「他の可能性もあるかな?」
と考え方を整理していきます。
不安でいっぱいになった心を、少し落ち着かせる手助けになります。
トラウマへの治療
過去に強く傷ついた経験がある場合は、トラウマ治療が役立つこともあります。
過去のつらさを整理することで、今の不安が少し軽くなることがあります。
薬を使うこともある
不安や落ち込みが強い場合には、薬を使うこともあります。
ただ、薬だけですべてが解決するわけではありません。
薬を味方につけながら、「安心できる人との関係」を増やしていくことが、とても大切です。
必ず、医師に相談した上で、服薬をするかどうか、服薬するなら適切な方法を一緒に考えていくことが大切ですね🍀
さいごに
不安型愛着スタイルの人は、とても繊細で、人を大切にできる人です。
だからこそ、
- 空気を読みすぎる
- 相手の気持ちを考えすぎる
- 傷つきやすい
ということが起こります。
でも、それは「弱さ」ではありません。
これまで、人との関係を守ろうとして、一生懸命頑張ってきた証でもあるのです。
大切なのは、
「嫌われないように生きること」
ではなく、
「安心できる関係を増やしていくこと」
です。
そしてまずは、自分自身に、
「今までよく頑張ってきたね」
と、やさしく声をかけてあげてくださいね。
ここまで読んでいただいたみなさんの気持ちが、
少しでも楽になれば幸いです✨
【参考文献】


コメント