感情に寄り添い、感情から始める支援の技術
正しいと思われる対応をしているのに、子どもが落ち着かない…
私が小学校教員時代に何度も何度も経験し、
時には、無力感に苛まれたこともありました…
周囲の教員からは、
「なんとかしろよ担任!」
という視線👀
私は心理的に苦痛になりました…😫
今なら、もっとその子のことを、わかってあげられたかもしれない…
という後悔があります…
今回は、日々奮闘されている支援者の方々に、少しでも役に立てればと思い、以下の文献を参考に『感情支援』について、簡単に紹介させていただきます💓
【参考文献】
支援の現場では、理論的に正しいと思われる対応をしているにもかかわらず、関係が悪化してしまうことがあります。
それはもしかすると、行動や認知への介入が先行し、
感情へのアプローチが後回しになっているかもしれません💦
感情支援とは、
感情を「調整すべきもの」ではなく、
「理解されるべきもの」として扱う支援の在り方です。
支援が行き詰まるとき
わかってもらえない子どもたち
支援が停滞する背景には、子どもが
「どうせ、わかってもらえない」
と感じ続けている可能性があります💧
その状態は、次のような形で表れやすくなります。
- 指示や助言に対して反発する
- 無気力・無反応になる
- 問題行動を繰り返す
具体例
授業中に立ち歩く子どもに対して、「座りなさい」「ルールを守りなさい」と繰り返し指導しても改善しない場合があります。
その子は「不安で落ち着かない」「失敗が怖い」といった感情を抱えているにもかかわらず、それを言葉にできず、誰にも気づいてもらえません。
そんな感情が理解・整理されない状況では、行動だけを変えようとしても、なかなかうまくいきません…
支援者側の防衛反応
支援がうまくいかないとき、支援者自身の心もまた揺さぶられます。
私も、半ば『諦め』のような感情を抱いたこともあります💧
しかし、それは支援者側の心の防衛反応であり
至って自然な感情だと後で知りました。
支援者側も自分の気持ち(防衛反応)を言語化することができれば
子どもへの感情支援にも繋がるのではないかと感じています💓
無意識の防衛反応は、次のようなものがあります↓
回避的防衛
回避的防衛とは、感情に踏み込むことを避け、安全な対応にとどまろうとする反応です。
- 深い話題を避ける
- 形式的な声かけだけで終える
- 問題を「様子見」にする
具体例
不登校の子どもに対して、「学校に来られたら来ようね」とだけ声をかけ続け、
本当は抱えている不安や恐怖には触れないまま時間が過ぎていくケースなど
――――――――――――――――――
操作的防衛
操作的防衛では、行動をコントロールすることが支援の中心になります。
- ご褒美やポイント制度に頼る
- 罰や不利益で抑え込もうとする
- 短期的成果を優先する
具体例
「宿題をやったらシール」「できなかったら居残り」といった対応は、
子どもの感情を置き去りにしてしまうケースもあります…
行動が一時的に変容しても、「やらされている」という感覚が募り、内発的動機づけを損なう可能性があります。
切断的防衛
切断的防衛は、支援者の疲弊が限界に達したときに起こりやすい反応です。
私は、以前このような状況になってしまっていたと、ようやく最近言語化できました😅
- 心理的距離を取る
- 感情的に関わらなくなる
- 「もう無理だ」と諦める
具体例
問題行動が続く子どもに対し、「あの子は難しい」「専門機関に任せるしかない」と、
関係そのものを手放してしまう状態です。
子どもにとっては「見捨てられた」という体験になりやすくなります。
感情を起点にした支援とは?
感情支援は、行動修正の前に「感情が理解された」という体験を重視します。
感情は問題行動の原因ではなく、困りごとを伝えるサインです。
――――――――――――――――――
感情の承認
感情の承認とは、評価や解決を急がず、感情そのものを受け止めることです。
- 正しさを判断しない
- 励ましを急がない
- 気持ちを言葉にして返す
具体例
×「そんなことで怒らないの」
↓
○「悔しかったんだね」「怖かったんだね」
と言葉を返すことで、子どもの緊張は大きく下がります。
――――――――――――――――――
関係の再構築
感情が承認されると、関係性が少しずつ修復されていきます。
- 話を聞いてもらえたという安心感
- 支援者への信頼の回復
- 対話への意欲の回復
具体例
これまで注意されるたびに黙り込んでいた子どもが、
「実はこう思ってた」と自分の気持ちを語り始めるのは、関係が再構築され始めたサインです。
選択肢の提示
関係が回復した後に、初めて行動の話題を扱います。
- 「こうしなさい」ではなく選択肢を示す
- 正解を一つに限定しない
- 考える時間を保障する
具体例
「今は教室に戻る」
「別室で落ち着く」
「今日は休む」 など、
複数の選択肢を提示することで、子どもは主体性を取り戻します。
自分で行動を選ぶ
行動の決定は、子ども自身がすることが、感情支援の要です。
- 自己決定感が育つ
- 失敗も学びになる
- 次の行動につながる
具体例
自分で「別室で過ごす」と納得して決めた子どもは、
たとえうまくいかなくても「次はどうするか」を考える力を少しずつ身につけていきます。
さいごに
感情支援は、子どもを「変える」ための技法ではありません。
感情に寄り添うことで、子どもが「変わっていける状態」を取り戻す支援です。
感情から始める支援は、遠回りに見えて、最も確かな近道であると、私は考えています✨
【参考文献】
最後までお読みいただき、ありがとうございました✨
いつも、記事を読んでくださり本当にありがとうございます🍀
この記事を読まれた方が、
少しでも『感情支援』について興味を深めていただき、
少しでも参考になれば嬉しいです🌈


コメント