【脱】 サイレント・マジョリティ 〜私たちは『空気』に操られている!?〜

おすすめ本

「サイレント・マジョリティ」Silent (静かな) Majority(多数派)
という言葉が、政治や社会問題に関心を持つ人の間で、注目されています。この言葉は、大多数の人が意見を表明しないまま支持しているグループを指す言葉です。

例えば、職場や学校のみんなで何かを決めるとき、手を挙げて意見する人は少数で、ほとんどの人は黙っている。
何となく『空気』を読んで
自分にあまり関係ないと思うことは深く考えず
「みんなが賛成する意見に賛成」
するグループを指す言葉です。

皆さんは
サイレントマジョリティですか?
 ノイジーマイノリティですか?


社会集団のルールを決めるのは、ノイジー・マイノリティ? サイレント・マジョリティ?

イラストAC

ある集団がどうするのか 空気や未来を決めるのは
声の大きい「言い出しっぺ」ではなく
周りにいる人のはじめの反応と たくさんの黙っている私たちだ

「くうき」が僕らを呑みこむ前に

例えば
「あいつを仲間はずれにしよう」
という誰かの言葉に
「そうだ」「そうしよう」
という人が周りに何人かいたら

自分には関係ないほとんどの人が黙っている間に
「仲間はずれにする」嫌な空気
ができあがってしまいます。

一度嫌な空気ができてしまうと「やめよう」と言い出すと「次は自分が仲間はずれにされるかも」という考えが生まれ
空気はなかなか良くなりません。

反対に、
「あいつを仲間はずれにしよう」
と誰かが言い始めても
初めに「なんで?」「良くないよ」
という人が何人かいたら
嫌な空気はきっとできないと思います。

つまり、周囲の空気を作っているのは、大多数の黙っている人たち
サイレント・マジョリティ
です。

「なんか、おかしい」と思ったことを伝えると
「なんか、おかしい」と思っている人は
意外と近くにたくさんいて、
一緒に空気をよりよくできるかもしれません。

【脱】サイレント・マジョリティ!〜小学校教員時代に空気をよくしようとした私の経験談〜

☀️ 朝の登校時刻

 以前勤務していた小学校の児童の登校時刻は曖昧で、早い子は7時40分頃に登校していました。一方、教師の勤務時刻は8時20分です。
これが当たり前のように認識されていました。
大人が誰もいない教室に子どもたちが増えると
当然トラブルも起きます
トラブルを防ぐために、
『担任はできるだけ早く出勤して教室にいきましょう』
という暗黙のルール(嫌な空気)ができあがっていました。

「なんか、おかしくないですか?」

保育園への送迎もあった当時
早くても8時にしか出勤できなかった私は
周囲に声をかけ、同じことを感じていた先生方と一緒に会議にあげました。
働き方改革も後押しし、
学校の門を開けるのは8時00分
それに合わせて集団登校の時刻を変更しまし、保護者や地域の方々にもご理解いただきました。(それでも勤務時間前ですが😅)

📖「暗唱チャレンジ」 学校独自の取り組み

「子どもたちの読む力を高めよう」
という趣旨で、学年に応じた詩を暗唱させ校長先生に聞いてもらう。
という活動で、子どもたちが校長先生と関わりをもつことができ、読む力を高められるとして、数年間続いていました。

しかし、指導要領の改定で外国語の時数が増えるなどの関係で、十分に詩の暗唱に取り組む時間がなくなってしまいました。

もちろん、その活動自体はとても有意味だと感じていたのですが、教師や子どもの休み時間が取られ、よく思っていない子どもが(教師も)いました。

何人かの先生と「授業時間に取り組めないなら、休み時間を割いてまでするべきではない」「続けるなら、何かをやめるべきだ」(行間運動など)という思いを伝えました。

結局、規模は少し縮小できたものの、教師の負担は完全には解消されませんでした。

その年度に異動となってしまいましたが、声をあげたことは決して無駄ではなかったと信じています。


皆さんも【脱】サイレント・マジョリティ!

イラストAC

黙っていても何も変わりません。
それどころか、さらに自分にとって良くない方向に変わっていくことさえあります。
そんな時は、ぜひ勇気を出して意見してほしいです。
みんな黙っているだけで、あなたと同じ意見をもっている人は案外いるものです。

学校での決まりで納得できないこと(校則など)
友だちとの約束で違和感を感じていること
職場の暗黙のルールがおかしいと感じていること
など、まず近くの人から疑問に思っていることを話してみてください。

自分たちをと取り巻く空気は自分たちで変えていきましょう!

最後までご覧いただきありがとうございました🙇

いつも、記事を読んでくださる皆さま本当にありがとうございます。

今後もできる限り有益な記事を書いていきますので、よろしくお願いします。

【参考文献】

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