適応障害は、現代社会において増加している精神的な問題の一つです。
環境の変化やストレスが生活に適応する能力を超えた際に発生します。
他の精神疾患とは異なり、原因となっているストレスが明確で、そのストレスが取り除かれれば、半年以内に回復すると言われています。
いわば、『病気と健康状態の境目にある状態』を表す病名です🍀
適応障害は、日常生活におけるストレス要因によって引き起こされ、その症状はさまざまで、うつ症状、不安、身体症状などが含まれます。
放置されると重大な健康問題につながる可能性があります。
早期の理解と早期の治療が非常に重要です🍀
今回は以下の文献を参考に、適応障害の原因、症状、治療法について、一緒に勉強していきましょう🍀
適応障害の原因
適応障害の原因は、長期的なストレスや環境の変化に対する適切な対処ができない場合に発症することがあります。
仕事関連のプレッシャー、人間関係の問題、家庭内の不和、突然の生活変化などが適応障害のリスク因子となります。
環境の変化に適応できない場合、精神的なストレスが蓄積し、適応障害の発症につながる可能性が高まります。
具体的には以下のようなストレスが原因になります。
・進学
・転校
・就職
・異動
・結婚
・出産
・引っ越し
・家族や友人との死別
・災害
・職場等での人間関係
・仕事の量
・病気やケガ
・失業
適応障害はこのようなストレスが続くと、3ヶ月以内に発症し
ストレスが解消されると6ヶ月以内に回復すると言われています。
自分の心の状態を紙に書き出すなどして整理することで、原因となったストレスを明確にして、早期に解消することが早期回復に繋がります🍀
数ヶ月〜数年、ストレスの分析や、いろんな対処をしたした上でも
『今の環境(職場や学校)などがどうしても合わない』
と感じられるなら、思い切って今いる環境から抜け出し、別の環境へ自ら動いていくことも選択肢に入れてみると良いですね。
(私事)
私は就職後、夢と希望をもって小学校教員という環境に飛び込みましたが、どうしても上手く適応できず、ストレスを抱え不調になってしまいました。
このまま小学校教員を続けていくのが辛く感じ、数年後、小学校から特別支援学校へ採用試験を受け直して転職しました。
私にとっては、特別支援学校教員の環境の方が合っていて、自分の得意なことを活かしながら、以前よりも伸び伸びと仕事をすることができています✨
適応障害の症状 6タイプ
適応障害の症状は個人によって異なりますが、大きく6つのタイプの症状に分けることができます。
① 抑うつ気分を伴う
憂鬱感、涙もろさ、絶望感、思考力・判断力・集中力の低下など。感情がコントロールができず、気分が落ち込むことがあるが、うつ病と診断されるほどではない症状。
② 不安を伴う
漠然とした不安感がある。災害や病気などを心配しすぎたり、神経過敏になって、社会生活に支障をきたすが、不安症と診断されるほどではない症状。
③ 不安と抑うつ気分の混合
心配と不安、気分の落ち込みが同時に現れる。心の病気の多くがこのタイプの適応障害であるという報告もある。
④ 素行の障害
万引き、飲酒運転、暴言・暴力、無断欠勤、公共物への落書きなど、規則違反や反社会的な素行を伴う。
⑤ 情緒と素行の混合
子どもが適応障害になる場合に多い。抑うつや不安は情緒の障がいとなり、緘黙や不登校などとして現れることがある。
⑥ 特定不能
肩こり、頭痛、疲労感などの身体症状が出たり、引きこもりになることがある。統合失調症の前触れとして現れる症状に似ている。
これらの症状が日常生活に支障をきたす場合、適応障害と診断される可能性が高まります。重症化すると、うつ病や不安症など、他の病気に発展してしまう可能性もあります。周囲の人が、当事者の異変を早期にキャッチし、早期に対応することが早期の回復には重要です。
適応障害の治療方法
ストレスで気分が落ち込んでも、我慢したり、誰かに相談したり、自分なりの方法でストレスを発散したりすることで、気分の落ち込みは解消する場合が多くあります。
それでも気分が落ち込み、抑うつ状態が続くようならば、カウンセリングや医療受診を検討しましょう。
自分では医療受診まで行き着くことは難しいことが多いため、異変を感じた周囲の人が、本人の辛さを理解した上で受診を勧めることが大切です。
🍀原因ストレスを明確にする
適応障害の原因となっているストレスを理解することが治療の第一歩です🍀
気分が落ち込むようなら、ここ3ヶ月以内で大きな環境の変化はなかったか、人間関係などストレスの原因となりそうな出来事を、思いつく限り紙に書き出してみましょう。
整理するうちにおおもとのストレスが別にあることに気づく場合もあります。
🍀精神療法
適応障害の精神療法は、専門の病院(精神科、心療内科)やメンタルクリニック、プライマリーケアクリニックなどで受けることができます。中には問診だけで軽快することもあります。
会社の産業医やカウンセラー、学生ならスクールカウンセラーなどに相談すると、症状によっては専門機関に紹介してもらえます。
精神療法は、カウンセリングを中心に進めますが、内容によっては保険適応外の場合がありますので、確認してくださいね。
精神療法の中には、具体的に以下のようなものが挙げられます。
・生活療法
日常生活の中で、ストレス耐性を上げたり、生活リズムを整えたりする
・支持療法
医師などがカウンセリングを通して、患者に精神的な働きかけをし、患者が勇気を得られるようガイドする
・認知療法
何かの出来事に対して、自然に頭に浮かんでくる考え(自動思考)の次に、どのような判断をするか(認知)、その捉え方を変える
・呼吸法
腹式呼吸を行うことで心身をリラックスさせる
・マインドフルネス瞑想
腹式呼吸をしながら『今、ここ』を感じる。坐禅の瞑想のようなリラックス法
・集団療法
同じような体験をした人が、相互に理解し合い共感することで治療を目指す。
・家族療法
患者さん本人だけではなく、家族も治療の対象とする。『家族』というシステムを改善していく。
・自己主張訓練(アサーショントレーニング)
適切な断りができたり、自分の困り感を誰かに伝えて支援を求めたりできるようにするトレーニング
🍀薬物療法
適応障害の根本的な治療ではありませんが、お薬の力を借りて不安や抑うつを軽減させることで、日常生活が送れるようになり、精神的な安定に安定に繋げることができます。
以下に使用される薬の例をいくつか紹介します。
まとめ
適応障害の症状を無視し続けてしまうと、他の精神疾患へ発展してしまう可能性があります。
💧気分が落ち着かない…
💧鬱々する…
💧眠れない…
💧起きれない…
など、ストレスによっていつもと違う症状が出ているのなら、早めの相談、受診をオススメします🍀
適切なサポートと治療によって、ストレスや環境の変化による影響を軽減し、精神的な健康を回復させることが可能です。
適応障害の原因・症状・治療方法について述べてきましたが、重症化を防ぐために、早期に発見し早期に相談・対処することが大切です🍀
また、治療の際には
『この病気を絶対治したい』
という患者本人の気持ちが最も大切です。
✨多少のストレスにも対処でき、楽しく生活している自分✨
を想像しながら前向きに治療し、より良い人生を築いていかれることを心から望んでいます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました✨
いつも、記事を読んでくださり本当にありがとうございます。
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この記事を読まれた方が、
少しでも『 適応障害の原因と対応』について理解を深めていただき、少しでもお役に立てれば嬉しいです🌈
今後もできる限り有益な記事を書いていきますので、よろしくお願いします✨
【参考文献】
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