家では普通に話すのに、園や学校など社会的な場面で声を出せない…
あなたの担任するクラスには、このような子はいますか?
私の息子がそうです…
今回は、特定の場面で話すのが難しい子にどのような手立てができるのか、解説していきます✨
社会不安症とは?
他人との社会的なやり取りや公共の場面において、強い不安や恐怖を感じる精神的な障害です。
自己評価が低く、自分の言動が他人にどう映るか気にし、過度に緊張してしまう傾向があります。
不安症の1つとして
場面緘黙症があります。
私の息子もです…
社会不安症・場面緘黙症の行動例
1. 発言の回避
- 授業中やグループ活動時に発言を避けることが多い。
- 教師やクラスメートとのコミュニケーションが少ない。
2. 体のこわばり
- 発言や他人とのコミュニケーションを試みると、体がこわばり、緊張が現れることがある。
3. 視線の逸らし
- 目を合わせることが難しく、他人の目を避ける。
- 教師やクラスメートと直視するのが難しい。
4. 表情の制御
- 表情を制御しようとする。
- 無表情や緊張した表情が見られる。
5. 友達との関わりの制限
- グループ活動や友達との交流を避ける。
- 他の子どもたちとの遊びや会話に積極的に参加しない。
6. テストや発表時の緊張
- テストや発表の際に特に緊張しやすい。
- 発言や表現が難しくなる。
7. 身体的な不快感の表出
- 緊張が高まると、腹痛や頭痛、吐き気などの身体的な不快感が現れる。
8.安全な場所の利用
- 教室内で自分の席や安全な場所にとどまる。
- 他の場所や活動を避ける。
9. 先生へのコミュニケーションの難しさ
- 先生とのコミュニケーションが難しい
- 質問や相談を避けることが多い。
これらのは場面緘黙症の子どもが学校で示す典型的な行動ですが
もちろん現れ方は個人によって異なります
わたしの息子は上記の1と9が顕著です
では、園や学校では、どのような支援ができるのか一緒に考えていきましょう💪
園・学校でできる支援
1. 個別の対応策の検討と実施
- 保護者と共に、個別の状況に合わせた支援策を検討
- 家庭・教室内で実施する。
2. コミュニケーションツールの活用
- 絵カードや手話などのコミュニケーションツールを活用し、言葉に頼らないコミュニケーションを促進する。
3. スモールグループアクティビティ
- 少人数のグループで活動を行う機会を設ける
- 他の生徒とのコミュニケーションを徐々に慣れさせる。
4. カウンセリングの受診を奨励
- 学校内のカウンセラーへの受診を奨励し、不安や緊張に対処する方法を学ぶ機会を提供する。
5. 発言練習のサポート
- 支援者と一緒に発言する
- 支援者とはじめだけ一緒に発言する
など、自信をつけるサポートを提供し、緊張を軽減する方法を指導する。
6. 安心感を与える環境の調整
- 少人数の教室など、比較的安心できるプレッシャーの少ない環境を整える
7. 先生との信頼関係を構築
- 児童が先生との個別のカウンセリング時間を持つことで、信頼関係を築き、不安や問題を共有できる機会を提供する。
8. クラスメートとの理解促進の活動
- クラス全体で、場面緘黙症についての理解を深める活動を行い、共感的な雰囲気を醸成する。
9. スモールステップで支援
- 小さな成功体験を積み重ねるため、段階的な目標を設定し、達成する手助けを行う。
など、たくさんの支援実績がありますが
私が大切だと考えるのは
できるだけ安心できる環境🍀を作り
『話したい!』という気持ち♥を育てることです
社会不安症・場面緘黙の子におすすめ教材
PriPri発達支援 絵カード5コミュニケーション
言葉を発するのがなかなか難しい子でも、指差しやカードを交換することで友だちや先生とコミュニケーションの成功体験を積めます
えこみゅ-LITALICOアプリ-
イラストを選択し、単語を伝えたり、単語を組み合わせて文を作ったりして、コミュニケーションの成功体験を積めます
クラス全員がひとつになる学級ゲーム&アクティビティ100
喋らなくても楽しめる活動もあります。ゲームを通して、リラックスした状態になり、自然と話せる子もいます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました✨
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