雑談って必要?
雑談と聞くと「意味のないおしゃべり」と思う方もいるかもしれません。しかし、雑談には大きな役割があります。
- 相手との心理的距離を縮める
- 場の空気を和ませる
- 相手の価値観や考えを知る手がかりになる
雑談は、信頼関係を築くための「潤滑油」です。
仕事でも家庭でも、会話のなかに雑談があることで、その後の関係が円滑になります。
たとえば初対面の人といきなり本題に入ると緊張しますが、
「今日はいい天気ですね」といった一言があるだけで、
相手の表情がやわらぎ、会話の土台ができます。
今回は、そんな雑談力について、以下の文献を参考に一緒に学んでいきましょう💪
【参考文献】
雑談は「喋らせて」盛り上げる?
雑談が上手な人は、実は「よく話す人」ではありません。むしろ、「よく聞く人」です。
- 相手が話したくなる雰囲気をつくる
- 相手の話に共感や反応を返す
- 話題を深掘りして、興味を持って聞いている姿勢を見せる
たとえば、相手が「この前旅行に行ったんです」と言ったら、
- 「旅行に行かれたんですね!」(共感・繰り返し)
- 「どちらに行かれたんですか?」(具体的な質問)
- 「石垣島なんですね。おすすめの場所ありますか?」(話題の展開)
といったやりとりで、相手の話が自然に広がっていきます。
雑談のポイントは、「自分が話す」よりも「相手に話させる」こと。そのためには、「質問力」「共感力」「観察力」がカギになります。
チャンクダウンとは?
雑談で話が広がらないと感じたときに役立つのが「チャンクダウン」です。
雑談を自然に広げるには、5W3Hが有効です🍀
When:いつ
Whereどこで
Who:誰が・誰と
What:何を
Why:なぜ
How:どのように
How many:どれくらい
How much:いくら
チャンクダウンとは、抽象的な話題を、より具体的に掘り下げる質問の技術です。
たとえば、
- 相手「最近、運動を始めたんです」
- あなた「へえ、どんな運動をされてるんですか?」(チャンクダウン)
このように質問することで、
- 「ジョギングです」→「どの辺を走ってるんですか?」
- 「週に3回ジムに通ってます」→「筋トレですか?それともスタジオ系?」
と、会話が具体化し、深まりやすくなります。
雑談力チェックリスト
雑談がうまくいかないと感じるのは、「話し方」よりも「聞き方」に原因があることが多いです。
「雑談における聞く力」を20項目でセルフチェックしてみませんか?
最後に結果の目安も表示されますので、ぜひ日々の対人スキル向上に役立ててください。
▶ 設問形式
「◎:いつもできている(3点)」
「△:ときどきできる(2点)」
「×:できていない(1点)」 の3択で回答してください。
計20問、最高60点です♩
【聞く姿勢編】
- 相手の話に適度にうなずいたり、相づちを入れている
- 相手の話に最後まで耳を傾けている(途中で遮らない)
- 自分の意見を挟む前に、相手の気持ちを受け止めている
- 「へえ」「そうなんですね」などの共感を自然に表現している
- 表情や姿勢で「聞いていますよ」という態度が出ている
【質問力編】
- 相手の話から「具体的な内容」を質問で深掘りしている
- 「それって、どんな感じでしたか?」など感情に焦点を当てた質問ができる
- 話題が抽象的なときに、「たとえば?」とチャンクダウンできている
- 質問が「尋問」にならないよう、トーンや順序を意識している
- 相手の関心や価値観に寄り添った質問ができる
【話題展開編】
- 相手の言葉を繰り返したり言い換えて、会話の流れをつないでいる
- 話題が途切れそうなときに、自然な切り替えができている
- 相手が話しやすそうな話題を選ぶように意識している
- 自分の話ばかりになっていないか、バランスを考えている
- 「沈黙」を必要以上に怖がらず、落ち着いて対応している
【関係づくり編】
- 雑談を通して相手の気分を和らげようとしている
- 会話の相手や場面に合わせて、話し方を柔軟に変えている
- 相手の反応をよく観察し、無理に話題を続けすぎないようにしている
- 雑談の内容を覚えておいて、次回の会話につなげている
- 「話してよかった」と思ってもらえる会話を意識している
【スコアの目安】
- 51〜60点:★★★ 雑談力は非常に高い!聞き上手で信頼されるタイプです。
- 41〜50点:★★ 雑談の基礎力あり。さらに深掘りの意識で会話の質UP!
- 30〜40点:★ 少し聞く力に伸びしろあり。まずは共感と具体的質問を意識しよう。
- 29点以下: 話すより「聞く」に注目すれば、雑談は必ず上達します!
雑談力の場面別応用編
◎ ビジネス編:信頼関係を築く“雑談”
雑談の役割:
- 緊張をほぐす
- 打ち合わせ前のアイスブレイク
- 人間関係の土台づくり
活用例:
- オンライン会議の冒頭:「今日はいい天気ですね。週末は何かされましたか?」
- 商談前の雑談:「オフィスのインテリア、素敵ですね。ご自身で選ばれたんですか?」
- 同僚とのちょっとした対話:「最近ランチでよく行くお店、どこかおすすめありますか?」
ポイント:
- 相手の緊張をほぐす「安心」の雑談を
- 相手の関心・価値観を引き出す質問を心がける
- ビジネスの話題に入る前に「人」としての距離を縮める
◎ 教育編:子どもとの信頼を深める“雑談”
雑談の役割:
- 子どもの話しやすい環境づくり
- 価値観・感情の把握
- 指導や支援へのヒント探し
活用例:
- 登校時:「今日は何か楽しみなことある?」
- 休み時間:「さっきのゲーム、どうだった?」
- 家庭訪問で保護者と:「最近、お子さんが家でよく話していることってありますか?」
ポイント:
- 大人の正解探しではなく、子どもの“語りたい”を引き出すこと
- 遊びや日常の話題から徐々に心を開いてもらう
- 「否定しない」「さえぎらない」聞く態度が信頼につながる
◎ 家庭編:パートナー・家族との関係を豊かにする“雑談”
雑談の役割:
- 夫婦・親子間の信頼構築
- 感情の共有
- 問題の早期発見
活用例:
- 夕食時:「今日はどんな一日だった?」
- 子どもとの会話:「学校で楽しかったこと、何かあった?」
- パートナーとの時間:「最近ちょっと疲れてない?何か手伝えることある?」
ポイント:
- 相手の言葉を途中で遮らず、共感を優先する
- 具体的に質問しすぎず、「気持ち」に焦点を当てる
- 雑談を“習慣化”することで、深い関係性が育まれる
終わりに
雑談力とは、「相手に気持ちよく話してもらう力」。それを支えるのは、「聞く力」です。話題をリードするより、相手の話に共感し、興味を持って質問すること。雑談の主役は、自分ではなく「相手」なのです。
雑談は訓練できます。まずは「聞く」「共感する」「掘り下げる」の3ステップを意識して、日々の会話で試してみましょう。
【参考文献】
最後までお読みいただき、ありがとうございました✨
いつも、記事を読んでくださり本当にありがとうございます🍀
この記事を読まれた方が、
少しでも『雑談力』について興味を深めていただき、
少しでも参考になれば嬉しいです🌈
コメント