『マインドセット』とは、
認知や思考を指す言葉で、物事をどのように捉えるかの基準です
マインドセットの違いによって
やる気が起きるか/起きないか
を左右すると言われています。
今回は、『マインドセット』について、以下の文献を参考に一緒に学んでいきましょう。
【参考文献】
🍀『やればできる!』は科学?
「やればできる!」
と言われたとき、皆さんはどんな感情を抱きますか?
「そんなこと言われても、できないものはできない」
とネガティブに考え、やる気どころか、絶望感を抱く人もいれば
「よし!諦めず、自分を信じてやってみよう」
とポジティブにやる気をもって行動に移す人もいるのではないでしょうか。
アメリカの心理学者キャロル・ドゥエックは
この「やればできる」を科学的に解明しました。
小学5年生を対象に、やや難しい課題を出して、うまくできなかった子の中に
①すぐ諦めてしまうタイプ
②試行錯誤を重ねて取り組み続ける意欲的なタイプ
の2タイプがあり、自分の能力に対照的な印象を抱いていました。
①のタイプの52%が「自分が賢くないから」と回答したのに対し、②のタイプは24%が「自分の努力が足りなかったため」と回答し、「自分が賢くないから」と回答したのは0%でした。
この実験からも
人間のやる気は、自分の能力に対してどのように考えているか
によって大きく左右されることがわかります
アメリカの心理学者キャロル・ドゥエックはこれを
すぐに諦めてしまうタイプ①を
『フィックスト(固定的)マインドセット』
意欲的にやり続けるタイプ②を
『グロース(成長)マインドセット』
に分類しました。
🍀『マインドセット』を強化するアプローチとは?
マインドセットは、非認知能力(社会情動的スキル)の一種であり、子どもたちに働きかけることによって、強化したり変えたりできると考えれられています。
やる気
は、子どもたちが自主的に学び、成長し自立していくための大きな原動力になります🔥
どのように、グロース(成長)マインドセットを身につけていくと良いのか、
逆にどのような関わりがフィックスト(固定的)マインドセットを強化してしまうのか詳しく見ていきましょう
フィックスト(固定的)マインドセットを強化するアプローチ
・成功だけを賞賛する
・失敗を咎める
・結果を他人と比較する(〇〇くんは□□だったよ)
↓
・自分の能力は固定的だと考えてしまう
・今できないことはできないと思い込む
・解ける問題ばかり好む
・失敗したら意欲が低下(すぐ諦める)
グロース(成長)マインドセットを強化するアプローチ
・挑戦を奨励する
・学習を促す
・結果よりもプロセスを称賛する。
↓
・自分の能力は伸びるものだと信じる
・今できないものも、努力でできるようになると信じている
・難しい課題ほど意欲が上がる
・失敗したら勉強(練習)しようとする
少し意識して、子どもと関わることにより、グロース(成長)マインドセットを強化する関わりを増やせると考えています。
そして、『自分はできる』という感覚(自己効力感)を高めていくことが
子どもの意欲の向上・成長・自立につながると考えています。
🍀親の”適度な”やる気🔥が、子どものやる気を伸ばす?
やる気をもち、失敗にも挫けず前向きに努力・成長するためには、グロースマインドセットが大切だと話してきましたが、
『親のやる気によって、子のやる気が左右される』
という興味深い実験結果を最後にご紹介します。
アメリカの心理学者デイビッド・マクレランドは、人が何かを達成し成功するために努力する欲求のことを『達成動機』と呼びました。
『達成動機』≒『やる気』
マレクランドは、母親の『達成動機』が高い順に
「極めて高い」
「高い」
「平均を上回る」
「平均を下回る」
の4グループに分け、子どもの『達成動機』の得点を調査しました。
母親の『達成動機』が
「平均を上回る」>「高い」>「平均を下回る」>>「極めて高い」
の順に子どもの『達成動機』の得点が高いことがわかりました。
この実験結果から
💧親が期待をしすぎるとかえって、子どものやる気を下げてしまうこと
🔥親の”適度”な期待が子のやる気の向上につながることがわかります
最後までお読みいただき、ありがとうございました✨
いつも、記事を読んでくださり本当にありがとうございます。
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少しでも『非認知能力』について理解を深めていただき、少しでも参考になれば嬉しいです🌈
今後もできる限り有益な記事を書いていきますので、よろしくお願いします✨
【参考文献】
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