『セルフアドボカシー』は、『自己権利擁護』と訳されています。
子ども達はどんな状況であっても、わかりやすい説明を受け、
🍀自分で選択したり、
🍀必要な支援を主張したり、
🍀必要な支援を受けたりして生活する権利があります。
ここで、重要なのは「自分で主張」する必要があるということです。
つまり、子どもたちが社会へ出ていく前に、自分の強みや苦手を理解し、どんなサポートがあれば自分はうまく活動できるのかを説明できる力を高めておくことが必要です。
今回は、子どもたちの『セルフアドボカシー』のために、
学校や家庭ができるサポートを特別支援学校教員が具体的に紹介します。
意見を表明する権利とは?
条約・法律には以下のように定められています。
自己の意見を形成する能力のある児童がその児童に影響を及ぼすすべての事項において、自由に自己の意見を表明する権利を確保する。児童の意見は、年齢及び成熟度によって相応に考慮されるものとする。
子どもの権利条約 第12条
全て国民は、児童が良好な環境において生まれ、かつ、社会のあらゆる分野において、児童の年齢及び発達の程度に応じて、その意見が尊重され、その最善の利益が優先して考慮され、心身ともに健やかに育成されるよう努めなければ ならない。
児童福祉法 第2条
『セルフアドボカシー』はなぜ大切?
大切にするべき点をいくつか挙げると
- 自己主張力を持つことは、人間関係を強化し、コミュニケーションを円滑にします。
- 自己表現ができると、目標の達成や、キャリアの成功に繋がります。
- 自己主張はストレスを軽減し、メンタルヘルスに良い影響を与えます。
障碍のあるなしに関わらず、よりよい人生を生きていくために大変重要なことだと思います🍀
③ 『セルフアドボカシー』のために、必要な力とは?
自分に必要なサポートを主張するためには、次のような力が必要だと考えます
🍀自分の強み(自慢できること)を知る
🍀自分の苦手なこと、でもサポートがあればできることを知る。
🍀自分の力を引き出すためには、どんなサポートがあると良いか把握する。
🍀必要なサポートを自分で伝える力
🍀どうしてサポートが必要なのか、説明する力。
では、これらの力を高めるために、学校や家庭ではどんなことができるか、一緒に考えていきましょう。
『セルフアドボカシー』のために、家庭・学校ができること
🍀子どもの意見を尊重し、子どもが自分の思いを表現できる環境を作る。
安全安心な家庭・教室づくりを✨
🍀子どもの得意なことを見つけ、得意を伸ばすような声かけをする。
「絵が上手だね!」「よく知ってるね!」「ボール遊び上手だね!」
🍀子どもの頑張りをできるだけ見逃さずに褒め、自尊感情の向上を目指す。
「お手伝いありがとう!」「毎日勉強頑張ってるね!」「〇〇ができるようになったね!」
🍀自己理解を進める
自尊感情がそれなりに育ってきたら、子どもの得意不得意を一緒に考えましょう。
🍀必要に応じて、サポートや配慮を要求する練習をする。
自分にとって不得意なこと、苦手なことも「こんなサポート・配慮があればできる」を見つけ、まずは身近な大人に自分で伝える練習をしましょう。
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まとめ
『セルフアドボカシー』は、子どもが成長・自立し、より良い人生を歩むために欠かせないと考えています✨
学校と家庭が連携し、子どもたちが自己主張・自己表現できる環境づくりや、能力を高めるサポートを、特別支援学校教員としてこれからも探求していきます🍀
【参考文献】
https://www.ncchd.go.jp/news/2020/leaflet13.pdf最後までお読みいただき、ありがとうございました✨
いつも、記事を読んでくださり本当にありがとうございます🍀
この記事を読まれた方が、
少しでも子どもの『セルフアドボカシー』について考える機会になれば嬉しいです🌈
今後もできる限り有益な記事を書いていきますので、よろしくお願いします✨
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