『わざと』じゃない👀!?〜ADHD(注意欠陥多動症)と脳機能の関係🧠〜

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座っていられない
いつもピョンピョン飛び跳ねてしまう
ダメなのは分かっていても手が出てしまう

周りからは一見『わざと』に見える光景も
本人からすれば
止めたくても止められない
可能性があります。

もちろん、誰かに構って欲しくて不適切な行動をしてしまうこともありますが、背景にADHDがある場合、不適切な行動は、脳機能の不全が原因で生じている可能性が高く、『わざと』しているのではないと理解することが、適切な支援をするために大切です。

脳機能に不全があると
刺激に対して脳が過剰に反応したり反応が乏しくなったりします。

それによって、不適切な行動を起こしたり、必要な行動が取れなかったりすることがあります。

子どもからすると
「頭では分かっているけど、ついやっちゃう」
「しなきゃいけないと分かっているけど、言われたように動けない」

という状況です😅

今回は、背景にADHDのある子が、止めたくても止められない行動上の問題と、脳機能の関係について考えていきます。

【参考文献】

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不適切な行動の背景には、脳機能が関係している?

脳機能は、誰しもが疲労やストレスなどによって低下するため、

「頭では分かっているけど、ついやっちゃう」
「しなきゃいけないと分かっているけど、言われたように動けない」

といった状況に一時的になることがあります

休息を取るなどして健康面に配慮し、ストレスに対処することで、改善することがほとんどです。

一方、生来脳の機能障害がある場合、生活リズムや健康面への配慮をしても、行動を調整することが難しくなります。
※生活リズム・健康面への配慮をしなければさらに悪化する可能性あり

ADHDの3症状
多動性・衝動性・不注意

 ↓  背景に

背景に脳機能の不全
覚醒・注意機能・実行機能・ワーキングメモリ

 ↓  背景に

関与する脳部位
前頭前野・基底核・小脳

脳は、胃腸や肝臓と同じ臓器の一つです
常に一定の状態ではなく、
睡眠・栄養・服薬など様々な要因で状態が変化します。

体調がすぐれない時に無理をするとよくない結果になるという点も他の臓器と同じです。

知能検査の結果を固定的なものとして考えず、ある程度の幅をもって捉え、脳機能に関する情報も目の前の子どもの状態に合わせて考慮することが適切な支援をする上で大切です🍀


脳の『覚醒水準』とは?

画像
https://ameblo.jp/cyberyoga/entry-11613082846.html

ADHDの3症状
多動性・衝動性・不注意は、
低覚醒でも過覚醒でも起こりやすいです。
覚醒水準を最適に保てないと、多動になったり、不注意になったりしてしまいます。

低覚醒 → 頭がぼーっとしている
過覚醒 → 緊張状態、不安が高い
 

家でリラックスしているときや、寝る前などに脳の覚醒状態が低くなり、ボーッとすることは誰にでもあると思います。

しかし、日中の活動中もこのような低覚醒で
常にボーッとしているのは問題です(不注意の状態)

また低覚醒の場合、覚醒を高めるために
自己刺激(立ち歩く・飛び跳ねる・叫ぶなど)をしたり(多動性)
行動にブレーキが効きにくくなることがあります(衝動性)

一方、過覚醒の場合は、必要以上に覚醒が高まることで余裕のない状態『キャパオーバー』となり、行動する前に一呼吸おいて考えることや、全体を捉えることが難しくなります。

また、周囲の刺激に過敏に反応してしまうため
不安の高い状態になってしまいます

子どもに気になる行動がある場合
「覚醒を高めようとして、歩きまわっている?」
と想像できたのならアクティブな活動を少し取り入れ、適正な覚醒水準まで引き上げる配慮が有効かもしれません。

不安が高い状態になっている?
と想像できたのなら刺激が少なくなるように環境を調整し、適正な覚醒水準まで引き下げる配慮が有効かもしれません。

子どもの行動にある背景要因を想像することが
適切な支援・配慮には大切だと考えています。

脳の覚醒状態を適正に保つためには

・生活リズムを整えること
・覚醒水準を適正に保つ配慮・支援をすること
・必要に応じて、医療機関と連携をとること

が大切です🍀


最後に

効果的な支援・配慮をする上で大切なことは
子どもの状態を『根拠をもって』捉えることです

知能検査等でアセスメントできる

注意力・処理速度ワーキングメモリ・計画性


 ↓ 背景に


抑制・意欲
 

↓ 背景に


覚醒・心的エネルギー

があるということを知識として知っているだけでも気になる子への関わり方が変わってくると思います。

脳機能の障害が原因で生じる不適切な行動は『わざと』ではありませんが、『どうしようもない』のではありません。

多動性や衝動性の背景にストレスや不安がある場合は、それを取り除く(軽減する)関わりによって改善されることもあります。
それでも改善が見られない場合は、医療の協力も必要かもしれません。

目の前で起きている行動の背景を理解しようと努力し、対応を考える一つの視点として、脳機能についての知識が役に立つと思います✨




最後までお読みいただき、ありがとうございました✨

いつも、記事を読んでくださり本当にありがとうございます。
スキ・フォローとても励みになっています🍀

この記事を読まれた方が、
少しでも『ADHD』『脳機能』について理解を深めていただき、少しでもお役に立てれば嬉しいです🌈

今後もできる限り有益な記事を書いていきますので、よろしくお願いします✨

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