お腹が痛い…
頭が痛い…
痛いと言っていた割には、元気に遊んでいる😅
子どもと関わっているとこんなことがよくあります。
でもその時は、本当に痛そうで、どうも仮病には見えません…
そんな子どもたちの『痛み』に興味をもち、以下の文献を手に取りました。
今回は医学的な痛みの種類
といったものから、不安やストレス、子どもが感じる痛みなど、一緒に学んでいきましょう💪
【参考文献】
侵害受容性疼痛
侵害受容性疼痛とは、ケガや炎症などによって引き起こされる痛み(いわゆる一般的な実際の痛み)です。この痛みは、体の中にある「侵害受容器」というセンサーが刺激を受けることで発生します。このセンサーは、皮膚や筋肉、骨、内臓などに広く分布しており、損傷を受けると脳に「痛い!」という信号を送ります。
例
・指を切った→指が痛い
・机の角に小指をぶつけた→小指が痛い
・胃腸風邪でお腹が痛い
神経障害性疼痛
神経障害性疼痛は、神経そのものがダメージを受けることで起こる痛みです。この痛みは、通常の痛みとは異なり、神経が直接傷つくことで生じるため、刺すような痛みや、ビリビリとした痛みが特徴的です。
例
・糖尿病の患者さんが手足に感じるしびれや痛み
・歯が痛いと感じる→歯に異常はなく、歯から脳への神経がダメージを受けている(脳が歯の痛みと錯覚する)
中枢機能障害性疼痛
中枢機能障害性疼痛は、上記の二つ以外の痛み
つまり、怪我や炎症を起こしているわけでも、神経がダメージを受けているわけでもなく、検査をしても特に異常(証拠)が見つからない痛みです。
脳や脊髄が誤って痛みを感じさせてしまうため、原因がわかりにくい痛みです。
脳内で何らかの出来事が起こり、痛みを感じていると考えられています。
例
・お腹が痛いので診察してもらったが、異常は見つからない
・頭が痛いので脳検査してもらったが、異常は見つからない
ストレスや不安が『痛み』を引き起こす?
体に異常はないのに痛みを感じる場合、ストレスや不安が原因の可能性があります。
痛みは体の異常だけでなく、心の状態からも引き起こされることがあります。不安やストレスが原因で、頭痛や腹痛といった体の不調が現れることがあります。これらの痛みは、ストレスが溜まることで体が緊張し、痛みが生じるのです。
ストレス性頭痛
ストレスが原因で起こる頭痛は、頭や首の筋肉が緊張することで生じることが多いです。この頭痛は、頭全体が締め付けられるような鈍い痛みが特徴です。ストレスが続くと、この頭痛も頻繁に起こるようになります。
たとえば、仕事や人間関係のストレスが原因で、夕方になると頭が重く感じることがあります。これは、日中に溜まったストレスが筋肉を緊張させ、その結果として頭痛が生じるためです。
ストレスによる腹痛
ストレスや不安は、消化器系にも影響を与え、腹痛や胃の不調を引き起こすことがあります。特に、過敏性腸症候群(IBS)という状態では、ストレスが原因で腹痛や下痢、便秘などが現れやすくなります。
たとえば、試験前やプレゼンテーションの直前にお腹が痛くなることがあります。これは、精神的なプレッシャーが消化器系に影響を与え、腹痛を引き起こしているのです。
子どもが感じる痛み
子どもも大人と同じように痛みを感じますが、その表現の仕方や感じ方は異なることがあります。子どもは痛みをうまく言葉で表現できないことが多いため、周りの大人がしっかりと観察し、痛みのサインを見逃さないようにすることが大切です。
子どもの痛みの特徴
小さな子どもは、どこがどのように痛いのかを伝えるのが難しいことがあります。そのため、泣いたり、ぐずったりすることで痛みを表現することが多いです。学童期になると、自分の痛みを言葉で説明できるようになりますが、それでもまだ痛みの強さや種類を正確に伝えるのは難しいことが多いです。
例
乳幼児が突然泣き出したり、不機嫌になったりする場合、それが痛みのサインかもしれません。また、学校でのストレスが原因で頭痛や腹痛を訴える子どももいます。
子どもに多い痛みの種類
子どもに多い痛みとしては、成長痛、腹痛、頭痛などがあります。
成長痛
成長痛は、特に夜間に子どもの脚や膝に現れる痛みです。これは成長過程での骨や筋肉の発達に伴うもので、心配はいりませんが、子どもにとっては不快な体験です。
腹痛
子どもが訴える腹痛の原因はさまざまですが、食事や消化器系の問題だけでなく、ストレスや不安が関わっていることもあります。たとえば、学校での出来事や家庭内の変化が原因で腹痛を起こすことがあります。
頭痛
子どもも、緊張型頭痛や片頭痛を経験することがあります。特に、学業や友人関係のストレスが原因で頭痛が起こることがあります。また、視力の問題や睡眠不足も頭痛の原因となることがあります。
子どもの痛みに対する対処法
子どもの痛みが続く場合や原因がわからない場合は、医師に相談することが重要です。また、痛みが心理的な要因から来ている場合は、リラックスできる環境を整え、安心感を与えることが効果的です。
例
子どもが頭痛を訴えたら、まずは静かな場所で休ませてみましょう。また、腹痛を訴える場合は、食事や生活習慣の見直しを行い、それでも改善しない場合はストレスが原因かもしれないと考え、話を聞いてあげると良いでしょう。
まとめ
『仮病かな』
と感じた場合でも、痛みが出ていると言うことは
何らかの困難があると言うサインでもあります
特に子どもの場合
自分の痛みをうまく言語化することができない場合があるため
注意深く観察してあげる必要があります。
痛みが体の異常によるものではない場合、
どんな時間で
どんな場面で
起こりやすいのかを分析すると
背景にある不安やストレスに気づくヒントが見つかるかもしれません🍀
『痛み』
は人間が進化の過程で獲得してきた生きるための術でもあります
『痛み』は不快ですが、体を守るために必要なシステムです
特に子どもの場合は『痛み』の背景要因に目を向けてあげることが大切ですね🍀
【参考文献】
最後までお読みいただき、ありがとうございました✨
いつも、記事を読んでくださり本当にありがとうございます。
スキ・フォローとても励みになっています🍀
この記事を読まれた方が、
少しでも『痛み』について理解を深めていただき、少しでも参考になれば嬉しいです🌈
今後もできる限り有益な記事を書いていきますので、よろしくお願いします。
コメント