「叱る」には効果がない!? 『〈叱る依存〉が止まらない』を読んで思ったこと

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Sorasen
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皆さんは「叱る」の効果について、どう思いますか?

「叱る」について 私の考え

「子育ての科学」より引用

「叱る」だけでは、子どもは学ばない。
また同じことを繰り返してしまう。
と考えます。

一方、次の場合は「叱る」必要がある思います
① 危険な行為
② 人の心や体を傷つける行為

ただし「叱る」と一時的には行動が改善されるが、長い目で見て効果はないと思います。

「叱る」には依存性・副作用があることを知った上で使うことが重要だと思いました。

「叱る」 理由は?

人は、何のために「叱る」のでしょうか。

本質は
「誰かを自分の思い通りに行動させるため」

ではないかと考えます。

もちろん、その背景には、
子どもに適切な社会的行動を身につけてほしい。
一人前の大人に成長してほしい。
周囲の目を気にして、叱りたくないけど仕方なく叱る

など、叱る側のいろんな思いがあると思いますが、
叱られる側からすると

「そんなの関係ねぇ」

です。
「叱られる」ことが続くと、叱られるのを避けるために
「とりあえず謝ってその場をしのぐ」
「気づかれないようにする」
などということを学び、本質的な社会的自立のための学びにはならない可能性が高いです。

子どもの自立を目指すならば、適切な行動の理由を理解し、自分の行動を調整する力を高めることが重要です。

「叱る」  定義は?

本書には、以下のように定義されています。

言葉を用いてネガティブな感情体験(恐怖、不安、苦痛、悲しみなど)を与えることで、相手の行動や認識の変化を引き起こし、思うようにコントロールする行為。

〈叱る依存〉がとまらない

つまり、他人にネガティブな感情を与え、思うようにコントロールすることだと定義されています。

「怒ってはダメだが、叱るのは必要」
とよく耳にしますし、私自身も意識して怒らず叱るように心がけていましたが、聞き手側からすると

そんなの関係ねぇ

です。

なるほどと思いました。
叱る側が、本人のためを思って言ってようが、叱られる側にとってネガティブな感情になることには変わらないので、どっちでもそんなに変わらないというのが事実です。確かに、考えてみるとそうですよね。
「聞き手側」に立って考えることが重要ですね。

「叱る」 の依存性とは?

photo library より引用

「叱る」ことによって、一時的に相手を思い通りにコントロールできることがあります。教育者からすると、簡単に子どもを動かすことができるので、とても効果的だと感じてしまいます。
「叱る」=効果的?

私も、感じていました。
しかし、いずれ子どもは

「叱られること」に慣れる
  ↓
「叱る」効果が薄れる
  ↓
より厳しい叱責を与える
  ↓
またそれに慣れる
  ↓
さらに厳しく叱責する

などのように、「叱る」に依存すると負の連鎖が起こって、家庭や学級が荒れてしまうしまう可能性があります。

学校では、いわゆる”怖い先生”が担任の時に規律正しい学級を作っていたが
次年度、担任が変わると途端に学級が荒れてしまう

ということがよくあります。(次年度担任の経験者)

叱られることによって規律を守っていたが、それは叱られないようにしていただけで、本質的に規律を学んでいたわけではないということです。

これって本当の教育ですか?

と疑問を抱えていました。(教師1〜3年目のときから)

叱らないと「しつけ」はできない?

「叱らなければ、しつけはできない」
という考えは、まだまだ一般的に存在していますが、

叱らなくても、しつけはできます

「しつけ」の本質は「社会規範の獲得」です

社会生活でうまくやっていくための一つ一つの行動やルールの意味、理由を考え、咀嚼することで自分のものになっていきます。

「叱る」を手放す?

成功のイメージは「叱るのを我慢する」のではなく
「気づいたらあまり叱らなくなっていた」です。

「叱る」を手放していくための前段階として
まず「上手に叱り終わる」ことが必要だと述べられています。

周りの先生や保護者の方が
すでにその行動をやめているのに、長々と叱っている場面を目にすることがあります。

そうならないために、行動が修正されたら叱り終える意識を大切にしたいで
すね。


「叱る」を手放していくために必要だと私が感じる力は

見聞色の覇気(少し先の未来を想像する力)です。

「叱る」行為は、ある「困った行動」に対して行うため、後手になります。「叱る」を手放していくためには、起こりそうな「困った行動」を事前に予知して、先手を打って指示を出しておくことが大切だと思います。
先手を打つことで、

「困った行動」に対して「叱る」
  ↓
「良い行動」に対して「褒める・認める」

となる可能性が高まります。
このように未来を予知しながら子どもと接する習慣をぜひとも身につけ、
指導者と指導される側がでありたい姿」を共有することができれば、「叱る」を少しずつ手放すことができると信じています。

最後に

自分はどうしたいのか
それはなぜか
自分はどうなりたいのか
そのためにはどうすれば良いか

指導者の都合で指導するのではなく、子どもに問いかける習慣身につけ、
子ども自身が自分で考える力を高めることで、将来の自立へと繋がると考えています。

最後までお読みいただき、ありがとうがざいました。

今後も、できるだけためになる記事を書いていこうと思います。よろしくお願いします。

【参考文献】

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