子どもからの素朴な疑問に、どう切り返そうか困ってしまったことはありませんか?
私は多々あります…
今回は、以下の文献を参考にしながら、
どのように『切り返す』と良いのか
私が普段心がけていることを紹介します。
5秒以内に『切り返す』
5秒以内なら、返答するための『間』として機能します。
5秒を過ぎてしまうと、子どもは
「答えられないじゃん」
「勉強なんてしたって意味がない」
と認識してしまうかもしれません。
5秒以内に切り返す、反射神経を鍛えておく必要がありますね。
では、どのように切り返したら良いか、私なりの考えを紹介します。
質問には質問で『切り返す』!
質問に答えてないやん!
と言われてしまうかもしれませんが、私が多用している手法です。
子 「なんで、勉強しなあかんの?」
大人「なんで、しなあかんのやと思う?」
子 「賢くなるため?将来、仕事してお金稼ぐため? 知識は財産?」
質問に質問で『切り返す』と質問の答えは、案外子どもの中にあることがあります。
質問に質問で『切り返す』手法は、子どもだけでなはく、大人の方に対してもよく使います。
私は、教師なので保護者の方と懇談した際に質問されることがよくあります。
保護者「この子は就学先どうすれば良いのでしょうか?」
教師 「お母さん(お父さん)は、どこに就学するのがお子さんに合っているとお考えですか?」
などのように、質問に質問で『切り返す』ことにより、質問者が自分の考えを整理するための手助けになることがよくあります。
カウンセリングでも用いられる手法ですね。
質問の答えは質問者の中にある
ことがよくあります。
論理で『切り返す』!
子 「勉強はなんのためにするの?」
大人「勉強することによって、いろんな知識が得られる。その得た知識からさらに新しいことが理解できるようになる。この連続でどんどん賢くなって、大人になったときに役に立つんだよ。」
などのように、論理的に『切り返す』手法です。
論理が理解できる発達段階にないとあまり効果はないかと思いますが、子どもからの疑問に5秒以内に答えるためには、大人が普段から身の回りの当たり前に疑問を感じ、自分なりの考えを持っておく必要がありますね。
知識で『切り返す』!
子 「勉強はなんのためにするの?」
大人「勉強することで、脳の細胞が変化して、言語能力・計算能力・思考力・理解力・発想力・表現力など、将来に役立ついろんな力を身につけられるよ。」
などのように、圧倒的な知識で『切り返す』手法です。
この『切り返し』をするためには、大人も普段からいろんな分野について勉強して知識を深めておく必要がありますね。また、大人が本を読んだり勉強したりしている姿を子に見せることが大切だと思っています。
子どもに「勉強しなさい!」と100回言うより
大人が勉強している姿を見せる方が効果あり
私もブログを仕事のため、記事を書くために勉強をしている姿を子に見せていますが、
「お父さん、また勉強?僕もするわ!」
と何も言っていないのに勉強に取り組むことがあります。(経験談)
勉強して、知識を得られたり賢くなった(気がした)りする体験をたくさんさせる事で、学習意欲が高められると思います。
ユーモアで『切り返す』!
子 「勉強って、なんでしないといけないの?」
大人「勉強はナン🫓ではできない。鉛筆✏︎とノート📘でします!」
一旦、ユーモアで『切り返し』ておいて
その後に、論理や知識、質問で『切り返す』
すぐに質問に答えるより、ワンクッション入れることで、その後の返答をより真剣に聞いてくれることがあります。
教師として子どもに『切り返す』ときによく使っています。
質問した子以外も耳を傾けて聞いてくれることがよくあります。
『切り返し』は、授業でも有効?(教師向け)
私は、授業で『切り返し』を多用しています。
どんな授業でも、教師ばかりが話していては学びが深まりません。
そこで、活用するのが
「〇〇は、このときどんな気持ちだったでしょう。」
「どんな方法で求められるでしょう。」
など、教師なら必ずする『発問』です。
『発問』は子どもの好奇心をくすぐるために大変有効だと感じていますが、
『発問』だけで終わるのはモッタイナイです!
子 「〇〇だと思います。」
教師「なるほど、良い考えですね。他に考えがある人は?」
これでは、学びは深まりにくいです。
『切り返し』を使うと
子 「〇〇だと思います。」
教師「なるほど、なぜそのように考えたのですか。」
「Aさんと似た考えの人はいますか?」
「Aさんがこのように考えた理由を代わりに説明できる人いますか?」
など『切り返す』ことで、子どもの考えを深めさせることができます。
「なぜ?」と聞かれると子どもは答えられないことも多いですが、
「なんで私はそう考えたのだろう?」
と自問自答したり教師や周りの子が推測することで、学びは深まっていくと思います。
また発言したAさんにだけではなく、周囲の子ども達にも同時に『切り返す』ことで、一人の発言がクラス全体に広がり、子ども同士の交流が生まれやすくなります。
教師 → 子 → 教師 → 子
よりも
教師 → 子 → 子 → 教師
の方が学級全体の学びは深まりやすくなります
『切り返し』をあまり意識していないという先生方は、ぜひ今後意識して使っていってください!
きっと学びがこれまで以上に、深まりやすくなりますよ。
最後までご覧いただきありがとうございました🙇
いつも、記事を読んでくださる皆さま本当にありがとうございます。今後もできる限り有益な記事を書いていきますので、よろしくお願いします。
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