今の時代、スマホを開けば、ニュースや動画、SNSなど、情報があふれています。
けれど、その中には
「正しいこと」もあれば、
「間違ったこと」や
「偏った意見」もあります。
そんな時に必要なのが、
「批判的思考(ひはんてきしこう)」
という考え方です。
批判的思考とは、
「情報をうのみにせず、自分の頭で考えて判断する力」
のことです。
「人の意見をただ否定すること」ではなく、
「よりよい答えを見つけるために、よく考えること」が大切です。
今回は、「批判的思考」以下の文献を参考に一緒に学んでいきましょう💪
【参考文献】
批判的思考って、どんな考え方?
教育心理学者のエニスは、批判的思考を
「命題を正しく評価すること」
と説明しています。
つまり、
- 感情に流されずに考える
- 根拠(こんきょ)を大事にする
- いろいろな見方から考える
これらが、批判的思考の基本となります✏️
「批判すること」とはちょっと違う
「批判的思考」と聞くと、
「人の意見を批判することなの?」と思うかもしれません。
でも、本来の「批判」は、相手を攻撃することではありません。
それは、
「考えをよく見つめ直して、よりよい考えに近づくこと」 です。
たとえば、友達が「この勉強法が一番いいよ!」と言ったとき、
「本当にそうかな?」
「他にもいい方法があるかも」
と考えるのが、批判的思考の第一歩です。
批判的思考に必要な3つの力
批判的思考を身につけるには、次の3つの力が大切です。
- 分析する力
→ 情報を細かく分けて、事実と意見を見分ける力。
たとえばニュースを読むとき、「これはデータ?それとも感想?」と考えます。 - 評価する力
→ その情報が信頼できるかどうかを見抜く力。
「この情報、誰が発信してる?」「目的は何だろう?」と考えてみましょう。 - 論理的に考える力
→ 自分の考えを筋道立てて説明する力。
「なぜそう思うのか」を、自分の言葉で言えるようになることが大事です。
例で考えてみよう!
たとえば、SNSで
「このサプリで頭がよくなる!」
という投稿を見たとします。
批判的思考がある人は、すぐに信じません。
こんなふうに考えます
- 本当に効果があるの?
- 科学的な根拠はある?
- 誰が発信してる?(企業?個人?)
- 反対の意見はないの?
こうして冷静に考えることで、
「うそかもしれない情報」に惑わされずにすむんです。
批判的思考をさまたげる「3つの落とし穴」
どんな人でも、ついハマってしまう思考のワナがあります。
- 確証バイアス
→ 自分の意見を正しいと思いすぎて、都合のいい情報ばかり集めてしまう。 - 権威への盲信
→ 有名人や専門家が言っているからといって、何でも信じてしまう。 - 感情的な判断
→ 「好き・嫌い」で物事を決めてしまい、冷静に考えられなくなる。
こうしたクセを意識するだけでも、考え方がグッと変わります。
批判的思考を伸ばすコツ
批判的思考は、生まれつきある力ではなく、
「トレーニングで育てる力」です。
身につけるためのコツは次の通りです。
- ①「なぜ?」を大事にする
→ 「本当かな?」「どうしてそう言えるの?」と問いかけてみましょう。 - ② いろんな意見を聞く
→ 自分と違う立場の人の考えを知ると、見方が広がります。 - ③ 論理的に話す・書く練習をする
→ 「主張→根拠→結論」の順にまとめてみましょう。 - ④ 失敗を振り返る
→ 「なぜ間違えたのか?」を考えることで、次に生かせます。
こうした小さな積み重ねが、思考力のトレーニングになります。
授業やレポートにも役立つ!
高校や大学での学びでも、批判的思考はとても大切です。
先生の説明や教科書の内容を「正しい知識」として受け取るだけでは、理解は浅くなります。
たとえば:
- 「この実験の条件が変わったら、結果はどうなる?」
- 「この理論は、いつ・どこで作られたの?」
こうした問いを立てると、学びが深くなります。
ただ覚えるだけではなく、「自分の考え」で理解できるようになるのです。
社会で生きる力にもなる
批判的思考は、勉強だけでなく、社会で生きるうえでも大切です。
ニュースを見るとき、商品を選ぶとき、友達と意見が違うときetc…
あらゆる場面で、自分の考えをもって判断することが求められます。
- 「この情報、誰が発信しているんだろう?」
- 「なぜそう言えるんだろう?」
- 「他の考え方もあるのかな?」
こうやって考える習慣があると、流されずに自分の頭で行動できます。
批判的思考は、「自分で決めて生きる力」なんです。
最後に:考えることをあきらめない
批判的思考とは、
「疑う力」ではなく、「よく考える力」 のことです。
誰かの意見にただ反対するのではなく、
「なぜそう思うのか」
「本当にそうなのか」
を見つめ直すことが大切です。
情報が多すぎる今の時代、考えることをやめてしまうと、
知らないうちに誰かの意見に流されてしまいます。
脳はその方が省エネできて楽だから、意識しないと流されてしまいます。
だからこそ、
- 根拠を考える
- いろんな見方を知る
- 自分の意見を整理する
この3つを意識してみてください。
批判的思考は、頭のトレーニングのようなものです。
日々の中で少しずつ鍛えていけば、
「自分の考えで生きていく力」が、向上していくと信じています🍀
【参考文献】
最後までお読みいただき、ありがとうございました✨
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少しでも『批判的思考』について興味を深めていただき、
少しでも参考になれば嬉しいです🌈


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