リストカット(通称:リスカ)は、深い感情的な苦しみのサインです。
もし友だちがリストカットをしていることに気づいたら
どう反応したらいいのか困ってしまいます…
私も教員時代に児童生徒に跡を見せられて
どのように対応したらよいのか困ることがありました💧
大前提として、
友だちを責めたり、無視したりしないこと
友だちの深い感情に、寄り添う気持ちが大切
今回は以下の文献を参考に、
身近な人のリスカに気づいた時に、どのように対応すると良いのか
一緒に考えていきましょう❤️
【参考文献】
リストカットとは何か?その背景を理解しよう
リストカットは、自分の手首や腕などを切る行為のことです。
負の感情をコントロールできなくなった時
一時的な覚醒感を求めてしてしまう人もいます。
単なる「自傷行為」として見られがちですが、
その背景には様々な感情や理由があります。
- 感情のコントロール
強い不安やストレス、悲しみ、怒りを抱えたとき、それらを一時的に和らげ感情を落ち着けるために行ってしまう。 - 助けを求めるサイン
誰にも言えない苦しみを抱えており、周囲に気づいてほしいという気持ちで行なってしまう。 - 自己否定感や孤独感
自分を傷つけ痛みを感じることで、自分の存在価値を確認しようとする。
リストカットは決して
「気まぐれ」や「かまってほしいだけ」
の行動ではない。
その裏には深刻な心理的な問題が潜んでいる可能性も
行為はどんどんエスカレートしてしまう危険性があるため
早期にケアすることが大切です🍀
友だちのリストカットに気づいたときの注意点
友だちがリストカットをしていることに気づいたとき、どのように行動するかでその後の状況が大きく変わることがあります。
まずは以下の注意点を押さえましょう。
1. 驚きや否定の反応をしない
「なんでそんなことをするの?」
「そんなのやめなよ!」
といった否定的な言葉は避けましょう。
やめた方が良いことは、友だちもわかっています。
友だちをさらに追い詰めてしまう可能性もあります
2. 冷静に状況を受け止める
自分自身が冷静でいることが大切です。
驚いたり動揺したりするのは自然な反応ですが
表向きは落ち着いて対応することで、友だちも安心感を持つことができます。
3. 一人で抱え込まない
友だちがあなたに信頼を寄せているからこそ
「誰にも言わないでほしい」
と相談されることがあるかもしれません。
しかし、一人で友だちの思いを抱え込んでしまうのは危険です。
友だちに、話してくれた勇気を認めつつ
「私一人では、サポートできないから、他の人にも相談しよう」
「誰になら話してもいい?」
など、
友だちのために、他の協力を得たい
という気持ちを冷静に伝えることが、
友だちや自分を守るために大切だと思います🍀
友だちへの接し方
友だちの気持ちを理解し、適切にサポートするには
どのように接したら良いのでしょうか…
1. 優しく声をかける
リストカットをしている友だちは、自分が孤独であると感じている可能性があります。
〈例〉
「何か困っていることがあれば話してね。」
「どんな気持ちの時にリスカしてしまったのか、もし話せるなら教えてほしい。」
2. 話を聞く姿勢を持つ
友だちが話をする気持ちになったときは、
口を挟まずにじっくりと話を聞くことが大切です👂
『聞いてくれる人がいる』
と感じるだけでも、心の負担が軽くなることがあります。
3. 解決策を無理に提示しない
リストカットの原因は複雑です。
解決策を急いで提示するのではなく、
友だちの気持ちに寄り添うことを優先しましょう。
大人や専門家に相談する重要性
リストカットは、自分一人で解決しようとするには難しい問題です。
友だちをサポートするために、信頼できる大人や専門家に相談することが大切です。
相談する先の例
- 学校の先生
担任の先生や保健室の先生は、学校生活での困難に理解があり、適切な対応を取ることができます。 - カウンセラー
学校や地域にカウンセラーがいる場合、友だちが安心して相談できる場を紹介することができます。 - 家族
友だち自身の家族に話をすることも重要ですが、その際には慎重な対応が必要です。
相談の際のポイント
- 友だちの気持ちを考え、相談することを事前に伝えましょう。
- 「○○さんを助けたいから、相談してもいいかな?」とサポートしたい気持ちを伝え、相談することの許可が取れるといいですね🍀
自分自身を守ることも大切
『友だちを助けたい』
その気持ちは素晴らしいですが、
あなた自身がその状況に押しつぶされないようにすることも大切です。
1. 感情を抱え込みすぎない
リストカットの問題は非常に重く、心に負担をかける場合があります。
信頼できる人に自分の気持ちを話すことで、心のバランスを保つことが大切です。
2. 無理をしない
あなた自身の生活や心の健康を犠牲にする必要はありません。
助けを必要としている友だちを支えながらも、自分の限界を知ることが大切です。
最後に
リストカットに気づいたとき、友だちを助けたいと思うのは自然なことです。
ただし、その状況を一人で解決しようとせず、信頼できる大人や専門家の力を借りることが重要です。
友だちを責めたり無視したりするのではなく、苦しいという気持ちに寄り添うことで、より良い未来に向けて、少しずつ切り開いていけると信じています🍀
最後までお読みいただき、ありがとうございました✨
いつも、記事を読んでくださり本当にありがとうございます。
スキ・フォローとても励みになっています🍀
この記事を読まれた方が、
少しでも『リスカの背景』について理解を深めていただき、
少しでも参考になれば嬉しいです🌈
今後もできる限り有益な記事を書いていきますので
よろしくお願いします。
相談窓口の紹介
- 子どもSOSダイヤル:0120-0-78310
- 24時間子ども相談所:0800-888-0310
- いのちの電話:0570-783-556
【参考文献】
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