『マイノリティ・デザイン』とは?🍀誰だって何かの『マイノリティ』

おすすめ教材

『マイノリティ・デザイン』

『特定の誰か』(マイノリティ)にスポットを当てて考えられたデザイン
が、「多くの人」(マジョリティ)にとってもより良いデザインになる

・曲がるストロー
・タイプライター(キーボード)
・カーディガン

多くの人(マジョリティ)が当たり前のように使っている道具の中には
『特定の誰か』(マイノリティ)にスポットを当てて考えられたデザインがたくさんあります✨

「強み」をさらに「強く」する資本主義の社会の中に
「弱み」を生かして、より良い社会にデザインすることで

社会が学校が、少しずつ良い方へ向かっていけたら…
そんな願いを込めて、この記事を書いています。

『ゆるスポーツ』を筆頭に様々な『マイノリティ・デザイン』を考案・実現されている澤田智洋さんが書かれた『マイノリティデザイン』を参考に、私なりの考えを交えて
『マイノリティ・デザイン』について
喋らせていただきます💪

2000字ほど、お付き合いください(^人^)

【参考文献】

1. 誰だって何かのマイノリティ

「マイノリティ」と聞くと、障がい者、外国籍の人、LGBTQ+など、社会的に少数派の人々を思い浮かべるかもしれません。
しかし、実は私たちの誰もが何かしらのマイノリティです。

例えば、以下のような特徴を持つ人もマイノリティ

  • 左利きの人
  • メガネをかけている人
  • 一人っ子
  • 大家族
  • アレルギーがある人
  • 背が低い
  • 背が高い
  • 運動が苦手
  • 歌が苦手
  • 腰痛もち
  • 足の小指の爪がない
  • 転職者

いかがでしょうか
いつくか当てはまる項目があったのではないでしょうか

いくつか、私のマイノリティも混ざっています……

大切なのは、「自分はマジョリティだから関係ない」と考えず、
誰もがマイノリティの側面をもっていると意識することです。
その視点を持つことで、多様な人が共存しやすい社会を作るきっかけになると考えています。


2. 『弱さ』を活かせる社会に

マイノリティの立場にある人は、社会の中で生きづらさを感じることがあります。しかし、その「生きづらさ」は単なるハンデではなく、新しい価値を生み出す可能性を秘めています。

例えば、視覚障がい者のために作られた音声読み上げ機能は、以下のような場面でも活用されています。

  • 運転中のナビゲーション
  • 高齢者の生活支援
  • 読み書きが苦手な方々へのサポート

このように、「弱さ」とされるものを社会全体でデザインし直すことで
結果として他の誰かが暮らしやすい環境になることがよくあります🍀

マイノリティ・デザインは、
「弱さ」を起点に新しい価値を創造し、社会全体をより良くする可能性があります✨


3. 学校のマイノリティ

私は、学校現場に関わる立場にあるので、
『学校』という『小さく大きい社会』にあるマイノリティについて考えました。

  • 発達特性がある子ども
  • 不安を感じやすい子ども
  • 外国にルーツを持つ子ども
  • 学校のルールになじめない子ども
  • 勉強が苦手な子ども
  • 家庭環境に問題を抱える子ども  etc…

こうした子どもたちは、多くの場合「特別な支援が必要」とされます。

大切なのは、「特別扱い」だけではなく、「みんなにとって良い環境」を作ることです。

例えば…

🍀見通しがもちにくい子、実行機能に課題がある子などへの視覚的なスケジュール表
  ↓
 どの子どもにとっても分かりやすいツール


🍀注意が転動しやすい子のために教室の掲示物を精選する
  ↓
どの子にとっても集中しやすい環境に

🍀ワーキングメモリーに課題がある子へ向けた、短く明快な指示

どの子にとっても行動しやすくなります。

学校においても、

『特定の誰か』(マイノリティ)にスポットを当てて考えられたデザイン

『多くの人』(マジョリティ)にとってもより良いデザイン(誰にとっても役立つ仕組み)になる

ことが、たくさんあります✨


4. 学校が目指すべきマイノリティ・デザイン

学校におけるマイノリティ・デザインの例をいくつか挙げてみます。

🍀 柔軟なルール作り
 
従来の一律のルールではなく、個々の事情に合わせた対応ができる仕組みを考える。(座っているのが苦手な子に、立ち歩いてできる仕事を与えるなど)

🍀 多様な学びのスタイルを用意する
  
教科書を読むだけでなく、画像や動画、実験を行うなど、いろいろな学び方を取り入れる。

🍀 誰にとっても使いやすい環境づくり
  
例えば、特定の子どものためだけではなく、みんなが快適に過ごせる教室のレイアウトを考える。(コの字型、ロの字型の配置など)

🍀 子どもたち自身が多様性を理解する機会を作る
 
ワークショップや体験学習を通じて、違いを受け入れる力を育む。

🍀 教室の構造化
 
座席の配置や掲示物の工夫を通じて、子どもたちが安心して学べる環境を整える。

🍀 指示の視覚化
 
口頭指示だけでなく、イラストや図を使って分かりやすく伝える。

🍀 指示を短く区切る
 
一度に多くの情報を伝えず、短いステップに分けて伝達することで理解しやすくする。

🍀 少人数学習
  
一斉指導だけでなく、個別や少人数グループでの学習機会を増やし、子どもが自分のペースで学べるようにする。

🍀 ICT機器の活用
 
タブレットや音声入力などのデジタルツールを取り入れ、多様な学び方をサポートする。

このように、学校全体でマイノリティを支えながら、結果的にすべての子どもが過ごしやすい環境を作ることが重要です

「他にもこんなマイノリティ・デザインがあるよ!」
とお気づきの方がいましたら、ぜひコメント欄で教えていただけると嬉しいです✨


5. 最後に

マイノリティ・デザインは、

『特定の誰か』(マイノリティ)にスポットを当てて考えられたデザイン

『多くの人』(マジョリティ)にとってもより良いデザイン(誰にとっても役立つ仕組み)になる。

そんな素敵なポテンシャルを秘めています✨

学校においても、マイノリティの子どもだけが助かるのではなく、結果として全員にとって良い環境が生まれることが理想です。

『誰もが何かのマイノリティである』
という視点を持ち、お互いの違いを尊重し合う社会を作っていきたいです。

明治時代から基本的には変わっていない日本の学校システムも

「マイノリティ・デザイン」によって少しずつですが変わってきているように感じています。

個人的には、
・飛び級
・学び直し
・通常学級の廃止

など、良質な非常識による革新的な変化
日本の学校現場には必要なのではないかと感じています。

実現するために、これからも邁進してまいります。


最後までお読みいただき、ありがとうございました✨
いつも、記事を読んでくださり本当にありがとうございます。

スキ・フォローとても励みになっています🍀

この記事を読まれた方が、
少しでも『マイノリティ・デザイン』について興味を深めていただき、
少しでも参考になれば嬉しいです🌈

今後もできる限り有益な記事を書いていきますので
よろしくお願いします。

コメント

タイトルとURLをコピーしました