自閉スペクトラム症とは
🍀特定のルールや物事にこだわる
🍀感覚の過敏や低登録がある
🍀対人関係やコミュニケーションなどの社会性に独自性がある etc…
自閉スペクトラムは、
生まれつきの発達特性で、
対人関係やコミュニケーションに特徴があり、
感覚の過敏さや低登録、
こだわり行動などが見られることがあります。
特性は人によって異なり、程度もさまざまです。
『気になる行動をやめさせたい…』
という気持ちはよくわかりますが、
なぜそんな行動をしているのか
行動の理由(背景)を知ることが適切な配慮・支援には不可欠です🍀
行動の背景を知り、適切な関わりや配慮・支援を通して、
二次障害を防ぎ、本人の生活の質(QOL)向上に繋げることができると信じています✨
今回は、私がこれまで関わってきた子たちから学んだことや、以下の文献を参考に、気になる行動の背景に考えられることについて、簡単にまとめてみました✏︎
参考になりそうな箇所だけでも、目を通していただけると嬉しいです✨
【参考文献】
なんで跳びはねるの?
- 跳びはねる行動は、感覚を調整したり、興奮や喜びを表現する方法の一つ。
- 足や腕など、自分の体の部分がよくわかるようになり、気持ちいい。
- 刺激を求めたり、不安を落ち着けたりする場合もある。
- 何かが起こって体が動かなくなりそうなときに縛られた縄を解くように跳びはねる。
- 跳びはねることで体に心地よい刺激を与え、安心感や集中力を高める効果がある。
なんで物を並べたくなるの?
- 物を並べる行動は、秩序を感じたり、安心感や快感を得たりするため。
- パターンを作るのが楽しいと感じる。
- 並んでいると頭の中がスッキリする。
- 並べたものが乱れると不安になる。
🍀 周囲は行動を尊重しつつ、その場に応じてサポートすることが大切。
なんで回るものが好きなの?
- 回るものを好むのは、視覚的な刺激やリズム感が心地よいから。
- 繰り返し動作を見ることで落ち着いたり、集中力を高めたりする。
- 回転の動きは規則的で心地いい。美しい。それが安心感を与えることもある。
なんで繰り返し同じことにこだわるの?
- 好きだから、楽しいからやっているのではない場合が多い。
- 繰り返すことを自分の意思でやっているわけではない。
- 同じだと、とても気持ちよく、すごく安心する。
- 自分の気持ちとは関係なく、脳が繰り返しを要求する。
🍀 こだわりを尊重しながら、柔軟性を育むサポートをする。
🍀 本人が自分のこだわりに苦しんでいるなら、別のことに興味が向くようにサポートする。
🍀 場合によっては強制的にやめさせるサポートをする。(一旦荒れてしまうかもしれませんが…)
なんで耳を塞ぐの?
- 耳を塞ぐ行動は、大きな音や雑音が不快に感じられる感覚過敏によるもの。
- 自分に気に入らない音を遮断する(小さくする)ことで自分を守る手段。
🍀『気になる音を聞いても、僕(私)は大丈夫だ』
と思える環境に調整し、安心して過ごせるようにすることが大切。
なんで空中に、何かをかいているの?
- 頭の中で考えたイメージを文字や記号で表現し、確認するため。
- 文字や絵を書くことで、何もかも忘れて自分の世界に浸るため。
🍀 本人に安心や楽しさを与えるものであれば、見守ることが大切。
なんで目の前で手をヒラヒラ動かすの?
- 光を気持ちよく目の中に取り込むため。
- 視覚的な刺激を楽しむため。
- 繰り返しの動きが安心感や集中を生むことがある。
🍀 感覚の調整や興奮を表現する方法の一つであり、周囲の理解が大切。
なんで何回も同じ質問をするの?
- 状況を確認し、安心感を得るため。
- 自分の記憶を辿るため。
- 安心して人とコミュニケーションをとるため。(予測不能な会話でコミュニケーションをとることが苦手)
- 言葉のキャッチボールをしているようで、愉快。
🍀 質問の背後にある気持ちやニーズを理解し、落ち着いて応じることが大切
まとめ
- 自閉スペクトラム症の子どもたちには、それぞれ独自の感覚や行動の理由がある。
- その行動を理解し、本人の気持ちやニーズに寄り添うことが大切。
- 無理に行動を変えようとせず、安心できる環境を整えることが重要。
- 周囲の大人が温かく見守りながら、必要なサポートを提供することで、子どもたちの可能性を広げる手助けができる。
- 理解を深めることで、子どもたちとより良い関係を築くことができる。
※ 今回紹介した行動や、理由は一例であり、一人ひとり違ってきます。
目の前の子の行動から情動や感情を知ろうと努力することが、周囲のサポーターには大切だと考えています♡
【参考文献】
おまけ(世界で活躍する自閉スペクトラム症の方々)
- 自閉スペクトラム症の特性を活かし、世界で活躍している人々がいる。
- 例えば、テンプル・グランディン(動物学者)やグレタ・トゥーンベリ(環境活動家)など。
- 芸術分野では、スティーブン・ウィルトシャー(建築イラストレーター)が精密な記憶力で知られている。
- また、ソフトウェア開発や数学の分野で活躍するエキスパートも多い。
- 正しい理解と支援があれば、個々の特性を強みに変えて可能性を広げられる。
- 社会全体で多様性を尊重し、才能を伸ばす環境を作ることが重要。
最後までお読みいただき、ありがとうございました✨
いつも、記事を読んでくださり本当にありがとうございます。
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この記事を読まれた方が、
少しでも『自閉スペクトラム症』について理解を深めていただき、
少しでも参考になれば嬉しいです🌈
今後もできる限り有益な記事を書いていきますので
よろしくお願いします。
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