ワーキングメモリーとは
情報を一時的に保持しつつ、
それを操作して目標を達成する能力を指します。
日常生活での
・身支度
・整理整頓
・学習
・コミュニケーション
・余暇活動
などを行う際に欠かせない機能です。
ワーキングメモリーは4つの要素
から構成されています🧠
また、ワーキングメモリーの能力には個人差があります。
特定の分野で苦手さが見られる場合でも、
別の分野では優れた能力を発揮することが少なくありません。
そのため、強みを活かしながら、苦手な部分を補う支援が重要です。
もちろん、強みをさらに伸ばすことも大切です。
たとえば、
言語性ワーキングメモリーが強みな子ども
→言葉での説明を増やす
視空間性ワーキングメモリーが強みな子ども
→絵や図を活用して情報を伝える
といった強みを活かしながら、苦手な部分を補う支援が考えられます。
今回は、以下の文献を参考にしながらワーキングメモリーについてに学び、
適した支援方法を一緒に考えていきましょう💪
【参考文献】
言語的短期記憶とは?
言語的短期記憶は、
音声や言語に関連する情報を一時的に保持する能力を指します。
〈例〉
誰かに電話番号を教えてもらい、それを覚えて入力する
この機能が弱い場合、長い指示や会話の内容をすぐに忘れてしまうことがあります。
言語性ワーキングメモリとは?
言語性ワーキングメモリは、
言語的な情報を一時的に保持しながら、それを加工・操作する能力を指します。
〈例〉
複雑な文章を読みながらその意味を理解し、文章全体の内容を要約する
この機能が弱いと、文章の理解が浅くなったり、複雑な言語的課題に苦労することがあります。
視空間的短期記憶とは?
視空間的短期記憶は、
目で見た情報を一時的に記憶する能力を指します。
〈例〉
図形の配置や地図のルートを一時的に覚える
この機能が弱いと、黒板の内容をノートに書き写す作業や、パズルのような視覚的な課題が苦手になることがあります。
視空間性ワーキングメモリとは?
視空間性ワーキングメモリは、
視覚や空間に関する情報を保持しながら、それを操作する能力
〈例〉
図形を回転させて完成図を予測する
複雑な地図のルートを計画する
この機能が弱いと、空間的な推論や計画が難しく感じられることがあります。
ワーキングメモリーを活かした支援方法
言語的短期記憶を活かした支援
- 視覚補助を活用する
口頭で伝える情報に加えて、メモや図解を用いることで記憶の負担を軽減します。 - 短いフレーズに分けて伝える
長い説明を分解し、1つずつ確認しながら進めると効果的です。 - リピート練習を取り入れる
繰り返し声に出して記憶する方法を使えば、保持力が高まる場合があります。
言語性ワーキングメモリを活かした支援
- 簡潔な言葉で伝える
不要な情報を省き、重要な点だけを伝えることで負担を減らせます。 - 要約練習を行う
短い文章を読み、その要点を自分の言葉でまとめる練習をすると良いでしょう。
視空間的短期記憶を活かした支援
- 具体的な視覚教材を使用する
実物や写真、模型を活用して説明を補足します。 - 情報を整理する道具を使う
マインドマップやキーワードカードなどを用いて文章の構造を視覚的に示します。また、色分けや矢印、枠線を使って情報の関係性を視覚的に整理することで理解が深まります。 - 逐次的な確認を行う
黒板の内容を一部ずつ写すなど、小さな単位で作業を進める方法が効果的です。
視空間性ワーキングメモリを活かした支援
- 操作可能な教材を用意する
実際に手で触れたり動かしたりできる教材(パズルや立体図形)を使うと、操作感覚を伴って記憶しやすくなります。 - 段階的な学習を導入する
図形や空間操作を段階的に教えることで、徐々に難易度を上げることが可能です。 - デジタルツールを活用する
専用のアプリやソフトを使うことで、視覚的な課題に対する支援がやりやすくなります。
まとめ
ワーキングメモリーは、学習や日常生活の多くの場面で欠かせない機能です。
「言語的短期記憶」
「言語性ワーキングメモリ」
「視空間的短期記憶」
「視空間性ワーキングメモリ」
一人ひとりの特性を理解し、強みを活かした支援を行う
↓
小さな成功体験を積み重ねる
↓
自己肯定感を少しずつ育んでいく
一人ひとりの特性を尊重した、柔軟な支援を一緒に提供していきましょう🍀
【参考文献】
最後までお読みいただき、ありがとうございました✨
いつも、記事を読んでくださり本当にありがとうございます🍀
この記事を読まれた方が、
少しでも『ワーキングメモリー』について興味を深めていただき、
自分やお子さんの将来の職業や生き方について、
少しでも参考になれば嬉しいです🌈
今後もできる限り有益な記事を書いていきますので
よろしくお願いします。
コメント