昨今、職場や学校でもよく耳にする方が多いのではないでしょうか。
『怒り』は二次的な感情です
『怒り』の根源(一次的感情)を知ることで、『怒り』をマネージメントすることを目指します。
『怒り』のコントロールは勝手に身につくものではなく、自分の性格・特性に応じたマネージメント方法を学んでいくことが大切です。
『怒り』をコントロールする方法を子どもの頃から少しずつ学んでいくことが、より良い人間関係の形成や、自己実現には大切だと考えています🍀
今回は、以下の文献を参考にしながら、子どもの『怒り』に対して、どのように向き合えば良いのか、一緒に学んでいきましょう💪
【参考文献】
🔥『怒り』のメカニズムとは?
冒頭でも述べましたが
『怒り』は二次的な感情です
『怒り』がどのように発動するのかを認識することがアンガーマネージメントの第一歩だと思います。
子ども・大人に関わらず、人の心には『感情タンク』のようなものがあります。
などの一次感情(プラスの感情)が心の『感情タンク』に溜まっている(満たされている)と穏やかに過ごすことができますが、
などの一次感情(マイナスの感情)が心の『感情タンク』のキャパシティを超えたとき、『怒り』(二次的感情)として爆発してしまいます。
子どもは比較的、心の『感情タンク』が小さいため
些細なことで『怒り』が爆発することが多いのです。
🔥『怒り』をコントロールするには?
では、『怒り』をコントロールするにはどのような方法があるのか、いくつか例をあげたいと思います。
6秒ルール
その名の通り、
『イラッ』としても、6秒我慢する
人間の怒りは、多くの場合、6秒我慢することで
ピークが過ぎると言われています
日頃から、6秒間考える習慣がつくと、怒る以外の感情でも
自分の中で一度状況を噛み砕き、どのように反応するのが良いか考える習慣がつきます
子どもの頃から、感情をコントロールするトレーニングを積むことで、より良い人間関係を築きやすくなり、結果、イラッとする場面にも出くわしにくくなると考えています✨
一次感情の言語化
・大声を出す
・地団駄を踏む
・泣き叫ぶ
・物に当たる
・他人に当たる
など、子どもが怒りを爆発させているとき、どうしてもその行動に目がいき叱ってしまうことがありますが、その怒りの感情(2次感情)の前にある一次感情が何か、大人が一緒に整理し、言語化してあげることで、怒りへの対処を学んでいきます💓
なぜ怒っているのか、子ども自身わかっていないことが多いです
自分はなぜ怒っているのかを自分で言語化できるようになると、
自分なりの対処方法を考え、少しずつ感情のコントロールができるように成長していきます🍀
呼吸リラクゼーション
人間の内的器官(心臓・脳・消化器官など)は、基本的に自分の意思でコントロールすることはできませんが、唯一コントロールできるのが肺呼吸です。
怒りの感情が込み上げているとき、どうしても呼吸が浅くなり、脳に酸素が届きにくくなってしまいます…
という循環で、
吐く息と同時に、負の感情も体の外に出すイメージをすることで、自分の負の感情を消化することを目指します✨
コーピングマントラ
コーピングマントラとは、言葉の魔法とも言われます。
自分を落ち着かせるための『ほっこり言葉』です
『笑って笑って』
『大丈夫、大丈夫』
『ドンマイ、ドンマイ』
『OK、OK』
『なんとかなるさ』
『明日があるさ』
など自分が落ち着ける言葉を自分なりにもっておき、何か負の感情(不安・悲しみ・怒りなど)が迫ってきた時に、暗示する習慣を身につけます
人間の脳は意外に単純で、
言葉を発することで、言葉通りに処理するようになっています
負の感情は否定せず、一度受け入れた上で
▲『不安だ、うまくできなかったらどうしよう。』
○『不安だなー、でも大丈夫大丈夫』
▲『緊張したらダメだ!落ち着け!落ち着け!』
○『緊張してるなー、でもまあなんとかなる』
と自分に合った言葉で暗示をかけてみましょう🧠
🔥子どもが『怒った』 どうする?
怒りに伝染しない
怒り🔥は伝染します
子どもが怒る
↓
大人も怒ってしまう
↓
つられて子どもがさらに怒ってしまう
という悪循環になっているパターンをたくさん見かけます。
子どもの怒りに対して、
大人が自分の感情をコントロール
(6秒ルールなど)
↓
子どもの怒りの一次感情を一緒に考える
↓
子どもに言語化して返す
↓
怒る以外の適切な表現法を伝える
↓
実践する
↓
称賛する
というループにもっていけると最高ですね✨
最初から上手くはいかない場合も多いですが、大人の反応を変えると、子どもの表現方法も少しずつ変化していくと思います🍀
機嫌で怒り方を変えない
親も人間なので、機嫌が良い時もあれば、よくない時もあるかと思います
しかし、子どもを怒るかどうか、親の機嫌によって違いがあると、
『親の顔色を伺う子』
になってしまう可能性が高まります💧
怒るポイントを機嫌ではなく、具体的にわかる基準にしておくと良いでしょう✨
例
・ゲーム時間が、一日1時間超えたら
・9時になっても起きていたら
・人を叩いたら
・同じ注意を3回されたら
など、親と子で怒るポイントを共通認識しておくと、機嫌によって怒り方を変えてしまうことも減るのではないかと考えています。
過去のことを持ち出さない
『またーこんなことして!』
『前にも言ったでしょ』
『これで何回目!?』
『だから、あんたは〇〇なんだ!』(人格否定)
目の前の事象と、過去の出来事を重ねて怒ってしまう…
このような怒り方をしたことはないでしょうか。
このような怒り方は、子の自尊感情が低下する可能性があります。
親としては、何度も同じことを言わせるので、言いたい気持ちはわかりますが、一度叱って行動が改善できる子はほとんどいません。
また同じこと言わせる…
と思っていてもそれは口に出さず
目の前の言動のみに着目して叱ることが大切です🍀
できていないことに注目してしまいがちですが、
前よりも少しはできるようになっていることはないか
という思考をする習慣をつけ
前よりも成長しているところに注目すると
子どもの自尊感情の向上にもつながります🔥
原因を責めない
『なんで叩くの!?』
『どうしてできないの!?』
このような怒り方をしてしまいますよね…
なんで!?
どうして!?
と過去の原因について責められても、子どもはイマイチ答えられず、答えたとしても、言い訳になってしまい、さらに怒ってしまう…
なんてことは、ないでしょうか。
この悪循環から抜け出すには、
どうしたら〜できる?
と未来に視点をもっていくことが大切です
どうすればできるか、子どもと一緒に考える
↓
『次から〜するといいね』と適切な行動を理解させる
↓
同じような場面で適切に行動できた時に称賛する
この作業を繰り返し繰り返し
感情をコントロールする(アンガーマネージメント)
が少しずつできるようになっていくと信じています✨
最後までお読みいただき、ありがとうございました✨
いつも、記事を読んでくださり本当にありがとうございます。
スキ・フォローとても励みになっています🍀
この記事を読まれた方が、
少しでも『アンガーマネージメント』について興味を深めていただき、少しでも参考になれば嬉しいです🌈
今後もできる限り有益な記事を書いていきますので、よろしくお願いします✨
【参考文献】
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