学校教育は、「一人で頑張る仕事」ではありません。
むしろ、多くの人と関わりながら進めていく「チームの仕事」です。
担任だけでなく、学年の先生、支援員、専科の先生、養護教諭、管理職、
さらに保護者や関係機関など、実に多くの人が子どもたちを支えています。
だからこそ、個人の力量だけではなく、
チームとしてどのように動くかが教育の質を大きく左右します。
私は学部主事(兼担任)として、日々の実践の中で、
「先生方が安心して働けているだろうか」
「チームとして同じ方向を向けているだろうか」
ということを常に考えています。
チームマネジメントというと難しく感じられるかもしれませんが、
実際には特別な理論や技術ではありません。
日々の声かけ、関係づくり、小さな配慮。
その積み重ねこそが、チームを形づくっていくと信じています✨
今回は、以下の文献を参考にしながら、現場で大切にしている考え方を具体例とともに紹介します✏️
【参考文献】
チーム力は足し算ではなく、かけ算
チームは、人数が増えれば自然に力が高まるわけではありません。
それぞれが個別に動いていては、「ただ人が多いだけ」になってしまいます。
大切なのは、互いの実践がつながり合うことだと思います🍀
チームの力は、足し算ではなく「かけ算」です。
一人の気づきが、別の先生の工夫と結びつき、
そこから新しい支援が生まれる。
この連鎖が起こると、教育は一気に深まります。
意識していること
- 小さな情報でも共有する
- 「これくらいで相談していいのかな」と思うことほど話す
- 成功例だけでなく、悩みも出し合う
- 短時間でも対話の機会を持つ
具体例
例えば、ある児童が活動の切り替えで混乱してしまう場面がありました。
担任一人では解決が難しかったのですが、学年で情報共有を行うと、
- 視覚的なスケジュール提示が有効だった
- 声かけのタイミングを少し早めると落ち着いた
- 活動前に予告すると安心していた
という実践が集まり、それらを組み合わせることで支援が安定しました。
まさに「かけ算」で支援が広がった瞬間でした。
個人の強みが生きるチームづくり
チームづくりで大切なのは、
全員を同じ型にはめることではありません。
先生方には、それぞれ異なる良さがあります。
- 子どもとの関係づくりが得意な人
- 学級経営が上手い人
- 教材研究が好きな人
- 丁寧に記録を整理できる人
- 周囲への気配りが自然にできる人
こうした違いは、チームにとって大きな財産です。
チームづくりの視点
- 苦手を責めない
- 得意を任せる勇気を持つ
- 役割を固定しすぎず、支え合える形にする
具体例
例えば、
- 教材づくりが得意な先生が教材アイデアを共有
- 対話が得意な先生が保護者対応をサポート
- ICTが得意な先生が記録の効率化を提案
このように強みが自然に生かされると、
無理なくチームが回り始めます。
「できないことを補う」より、
「できることを持ち寄る」ほうが、チームは強くなります🔥
普段の何気ないコミュニケーション
チームの雰囲気は、会議室ではなく日常の中でつくられます。
🍀廊下での一言
🍀授業後の短い会話
🍀職員室での雑談
こうした何気ない関わりが、信頼関係の土台になります。
大切にしている関わり
- 指示や連絡だけの会話にしない
- 気づいたことをなる早で伝える
- 「ありがとう」を言葉にする
- 忙しいときほど短く声をかける
職員の心身の変化に気づくことも大切
教育は、やりがいが大きい分、負担も大きい仕事です。
だからこそ、職員の様子に目を向けることも重要なマネジメントです。
- 表情が少し硬い
- いつもより口数が少ない
- 仕事を抱え込んでいそう
そんな小さな変化に気づいたときには、
「最近忙しいですね。大丈夫ですか?」
「何か手伝えることありますか?」
と声をかけるようにしています。
特別な面談よりも、日常の気遣いの方が心を支えることも多いものです。
チームの士気(モチベーション)を上げる工夫
チームがうまく機能するためには、一人ひとりが前向きな気持ちで働けることが大切です。
忙しい毎日の中では、どうしても「やらなければならないこと」に追われがちですが、
その中で小さな達成感ややりがいを感じられる工夫が、チームの士気を高めます。
学校現場では、すぐに目に見える成果ばかりではありません。というか、ほとんどの場合、成果はすぐには得られません…
だからこそ、日々の小さな変化や努力を、チームで認め合うことが大切だと考えています🍀
意識していること
- 小さな成功を見逃さず、言葉にして共有する
- 「できたこと」に目を向ける
- 一人の頑張りをチーム全体でねぎらう
- 成果を個人ではなくチームの成果として伝える
- 無理に盛り上げるのではなく、自然な前向きさを大切にする
具体例
例えば、子どもが落ち着いて活動に参加できた日には、
「今日の関わり方、とてもよかったですね」
「Aさん、成長してきましたね」
と担任の先生に声をかけます。
嫌な気持ちになる先生はいないはずです✨
また、学年会などで、
「〇〇先生の工夫で、こんな変化が見られました」
と実践を紹介すると、共有された先生自身だけでなく、周囲の先生も励まされます。
このように、成果を“見える形”にして伝えることで、
「自分たちの関わりが子どもの成長につながっている🔥」
という実感が生まれます。
モチベーションは、特別なイベントで高まるものではなく、
日常の中での認め合いや共有によって、少しずつ育っていくものです。
チームの士気を高めることは、働きやすさをつくることでもあり、
その積み重ねが、子どもたちへのよりよい支援につながっていきます。
「この人の下で働きたい」と言われる心得
リーダーというと、強く指示を出す存在を思い浮かべるかもしれませんが、現場では、『共に考える姿勢』が信頼関係を育んでいくと考えています💓
心がけていること
- 現場を理解するために他の教室に足を運ぶ
- 判断を押しつけない
- 困ったときほど寄り添う
- 完璧さより誠実さを大切にする
具体例
先生から相談を受けたときには、
「それは大変でしたね」
「一緒に考えてみましょう」
と、まず共有することを大切にしています。
リーダーの関わり方は、そのままチームの文化になります。
完璧を求めすぎない『ほどよさ』とは
学校現場では、つい「もっと良く」「失敗してはいけない」と、
完璧を目指してしまいがちです。
しかし、教育は予定通りにいかないことの連続です。
だからこそ必要なのは、完璧ではなくほどよく回り続けるチームだと思います🍀
完璧を求めすぎると起こること
- 判断に時間がかかり、動き出しが遅れる
- 相談しづらくなる
- 新しい挑戦が減る
- 個人が抱え込みやすくなる
『ほどよさ』を大切にする関わり
- 「まずやってみましょう」
- 「一緒に調整していきましょう」
- 「うまくいかなかったことも学びですね」
この言葉が、挑戦できる安心感を生みます。
『ほどよさ』とは妥協ではなく、
チームが持続的に力を発揮できる状態を守ることだと考えています🍀
さいごに
学校の教育は、チーム力がものを言います
教員チームマネジメントで大切にしているのは、
- 話しやすい関係をつくること
- 強みを認め合うこと
- 働く人を大切にすること
- 子どもの成長を共に喜ぶこと
こうした日々の積み重ねが、チームを育て、教育を豊かにします。
学校は、支え合いながら成長していく場所
その安心感をチームの中に作ってこそ、
大人である教員の心身が安定し
子どもたちの成長にも繋がっていくと信じています✨
【参考文献】
最後までお読みいただき、ありがとうございました✨
いつも、記事を読んでくださり本当にありがとうございます🍀
この記事を読まれた方が、
少しでも『チームマネジメント』
について興味を深めていただき、
少しでも参考になれば嬉しいです🌈


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