キャリアを考える際、
❤️「好き」なことを仕事にするべき?
💪「得意」なことを仕事にするべき?
皆さんも一度は悩むテーマではないでしょうか。
どちらも一長一短があり、自分にとって適切な仕事を見極めることが重要です。
因みに私は、「好き」だと思う仕事(小学校教員)に就きましたが
思った以上に「得意」ではなかったため、かなり苦労しました…
「人一倍に努力している」という自信はありましたが
パフォーマンスは人並み以下…
自信を喪失し、無力感にさえ苛まれていた中
スクールカウンセラー(学校心理士)や
特別支援学校の巡回相談員(特別支援教育士)
の方々とお出会いし、相談させていただく機会がありました。
『こんな専門性が自分にも欲しい』
『困っている先生方・子どもたち・保護者の力になりたい!』
と感じ、特別支援学校教員に転職し、資格取得を目指しながら巡回相談員になりました。
巡回相談員として、
・子どもの観察や、心理検査を通したアセスメント
・今後の支援、配慮などについて保護者や小中高の担任の先生方への助言
などを行っていると
『予想以上に、保護者や担任教師に感謝され』
『予想以上に、先輩教員から賞賛され』
小学校教員時代には感じたことのなかった、
『自分にとって当たり前だと思うパフォーマンスが
予想以上に賞賛された経験』
自分はこれが『得意』かもしれない
『得意』なことは、努力以上に認められ、さらに『好き』になりました
今回は、「好き」なことと「得意」なことの違いを掘り下げ、
自分に合ったキャリア形成について心理学的視点から考えていきます💪
「好き」なことを仕事にするメリットとデメリット
メリット
- モチベーションの維持
「好き」なことをしているとき、人は自然と情熱を持って取り組むことができます。内発的動機付けが高まり、仕事に対するモチベーションが持続しやすくなります。これにより、長時間の労働や困難な課題にも前向きに取り組むことができます(Ryan & Deci, 2000)。 - 創造性の向上
好きなことに取り組むとき、人はしばしば創造的な思考が活発になります。新しいアイデアや革新的な解決策を見つけやすくなり、仕事の質が向上する可能性があります。
デメリット
- 経済的な不安定
「好き」なことが必ずしも経済的に成功するとは限りません。一部の分野では、競争が激しく収入が不安定なこともあります。このため、好きなことを仕事にする際には、経済的なリスクを考慮する必要があります。 - 自信の喪失
「好き」な仕事が、必ずしも「得意」な仕事ではありません。努力しても実らない経験を繰り返してしまうと、いくら好きなことでも無力感に陥ってしまう可能性があります。(経験者は語る…)
「得意」なことを仕事にするメリットとデメリット
メリット
- 高い成功率
得意なことを仕事にすることで、他人よりも優れた成果を上げやすくなります。スキルや能力が高いため、仕事での成功体験を積み重ねやすく、結果的に自己効力感や自尊心が高まります(Bandura, 1997)。 - 安定した収入
得意な分野での仕事は、しばしば安定した収入を得ることができます。特に専門的なスキルや知識を持つ分野では、需要が高く、長期的に安定したキャリアを築きやすいです。
デメリット
- モチベーションの低下
得意であっても好きではない仕事を続けることは、内発的動機付けが低く、長期的にはモチベーションの低下につながる可能性があります。仕事が単なる義務と感じられ、満足感や充実感が得にくくなることがあります。 - 創造性の制約
得意なことに集中しすぎると、新しい視点やアイデアを生み出す機会が減少することがあります。ルーチンワークに陥り、創造性が抑制されるリスクもあります。
「好き」なことと「得意」なことのバランスを見つける
理想的には、
「好き」なことと「得意」なことが重なる仕事を見つけることが望ましいですが、
現実にはそう簡単ではありません。
以下を参考に、自分にとって最適なバランスを見つけることが重要です。
〈自己分析〉
自己分析は、キャリア選択の最初のステップであり、自分自身を深く理解することが重要です。以下に具体例を挙げます。
- 興味のリストを作成
- 自分が好きな活動や趣味を書き出します。例えば、絵を描くこと、料理、スポーツ、読書など。
- 各活動について、なぜそれが好きなのか、どの部分に魅力を感じるのかを考えます。
- スキルの評価
- 自分が得意とするスキルや能力を書き出します。例えば、問題解決能力、コミュニケーションスキル、分析力、クリエイティブな発想など。
- 各スキルについて、それを発揮した具体的な経験や成果を思い出し、記録します。
- パーソナリティテスト
- Myers-Briggs Type Indicator (MBTI)やStrengthsFinderなどのパーソナリティテストを受け、自分の性格や強みを客観的に理解します。
- フィードバックを求める
- 友人、家族、同僚から、自分の強みや得意なことについてフィードバックをもらいます。他人から見た自分の特長を知ることも重要です。
〈市場調査〉
市場調査は、自分の興味やスキルがどのように市場で価値を持つかを理解するプロセスです。具体例を以下に挙げます。
- 業界調査
- 興味のある業界や分野について調査します。例えば、IT業界、クリエイティブ業界、ヘルスケア、教育など。
- それぞれの業界で求められるスキルやトレンド、将来性を調べます。
- 求人情報の分析
- 興味のある職種の求人情報をリサーチし、求められるスキルや経験、給与水準を確認します。
- 求人サイトや企業のキャリアページを定期的にチェックします。
- ネットワーキング
- 興味のある分野で働いている人々と話し、業界の現状やキャリアパスについて情報を収集します。
- LinkedInや業界イベント、セミナーなどを活用して人脈を広げます。
- 市場レポートの利用
- 市場調査会社や業界団体が発行するレポートを読み、業界の動向や将来予測を理解します。
〈実験・副業・フィードバック〉
実験とフィードバックは、新しいことに挑戦し、その結果を元に方向性を修正するプロセスです。具体例を以下に挙げます。
- ボランティア活動やインターンシップ
- 興味のある分野でボランティア活動やインターンシップを経験し、自分に合っているかを試します。
- 例えば、マーケティングに興味があるなら、非営利団体のマーケティング活動に参加するなど。
- 副業やフリーランスの仕事
- 現職とは別に副業やフリーランスの仕事を始め、自分のスキルを試す機会を作ります。
- 例えば、デザインが得意なら、フリーランスのデザイナーとして小さなプロジェクトを引き受ける。
- プロジェクトの立ち上げ
- 自分の興味やスキルを活かせるプロジェクトを立ち上げ、実行してみます。
- 例えば、ブログを始めてライティングのスキルを磨く、アプリを開発してプログラミング能力を試すなど。
- フィードバックの受け取りと分析
- 上司や同僚、クライアントからフィードバックをもらい、それを元に自分の強みや改善点を分析します。
- 定期的に自己評価を行い、目標達成度を確認します。
〈継続的な学習〉
継続的な学習は、自己成長とキャリアの発展に欠かせないプロセスです。具体例を以下に挙げます。
- 資格取得
- キャリアに役立つ資格を取得し、自分のスキルセットを強化します。
- 例えば、プロジェクトマネジメントの資格、データサイエンスの資格、語学の資格など。
- 読書
- 自分の分野に関連する書籍や研究論文を定期的に読む習慣を持ちます。
- 最新のトレンドや技術、理論を学び続けることで、知識をアップデートします。
- ワークショップやセミナーの参加
- 業界のワークショップやセミナーに参加し、最新情報を学び、人脈を広げます。
- 専門家や業界のリーダーから直接学ぶ機会を活用します。
まとめ
「好き」なことと「得意」なことの自分なりの『バランス』を見つけることが、充実したキャリア形成につながります。
自分にとって最適な『好き』&『得意』のヒントは、
『自分にとって当たり前だと思うパフォーマンスが
予想以上に賞賛された経験』
にあります。
自分にとって最適な『好き』&『得意』を見つけるためには、
ずっと同じ場にいるのではなく、
今の仕事に『得意』&『好き』がないなら
思い切って、別の場所に自ら動いてみることをお勧めします💪
新しい刺激は、学習意欲の向上にもつながります✏︎
『自分にとって当たり前だと思うパフォーマンスが
予想以上に賞賛される経験』
を探しにいきませんか?
最後までお読みいただき、ありがとうございました✨
いつも、記事を読んでくださり本当にありがとうございます。
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少しでも『好き』と『得意』について理解を深めていただき、少しでも参考になれば嬉しいです🌈
今後もできる限り有益な記事を書いていきますので、よろしくお願いします。
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