ロジカルシンキングとは?子どもの論理的思考力を高めるトレーニング

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 子どもの「考える力」は、テストの点数だけで測ることはできません。

「考える力」の中でも物事を論理的に考える力は、これからの変化の激しい社会を生き抜くために必要な将来の問題解決力や人間関係にも深く関わってきます🧠

「ロジカルシンキング(論理的思考)」は、
感情だけに流されず筋道を立てて考える力
です。


日常の関わりやトレーニングで伸ばすことができます。

家庭では、声かけや体験が、子どもの論理的思考力の発達に大きな影響を与えます。

今回は以下の文献を参考に、論理的思考力を高めるトレーニングについて紹介します。

【参考文献】


ロジカルキッズワークは、
4種類の論理的思考力を高めるトレーニングが
50問ほど記載されています!
お子さんと楽しみながら取り組んでいただけたら幸いです✨


論理的思考とは?

論理的思考とは、物事の関係性や順序を整理しながら筋道を立てて考える力です。
次のような思考の流れを大切にします。

  • なぜそうなるのか(理由)
  • その結果どうなるのか(結果)
  • 本当にそう言えるのか(確かめる)

論理的思考によって、次のような力が育ちます。

  • 思い込みや勘違いに気づく力
  • 事実と感情を分けて考える力
  • 相手にわかりやすく説明する力

脳科学的には「前頭前野」の働きが関係し、

  • 情報を整理する
  • 感情をコントロールする
  • 計画を立てる
    といった機能と深く結びついています。

子どもの前頭前野は成長とともに発達するため、適切な経験や練習によって論理的思考力は大きく伸びていきます。


論理的思考力を高める4つのスキルトレーニングとは?

論理的思考力は一つの力ではなく、いくつかのスキルの組み合わせで成り立っています。
特に重要となるのは次の四つのスキルです。

  • 読み取る力(把握する力)
  • アイディアを出す力(水平思考)
  • 比べる力(検証する力)
  • 正しく伝える力

書籍に紹介されているワークに加え、
日常の会話や遊びの中でも鍛えることができます🔥

何事も楽しみながら取り組むことが大切ですね✨


読み取る(把握する)トレーニング

論理的思考の出発点は、「何が起きているかを正しく把握すること」です。

意識したいポイントは次の通りです。

  • 事実、推測、感情を混ぜない
  • 見たこと・聞いたことを整理する
  • 順番に出来事を振り返る

具体的な関わりの例としては、

  • 〈忘れ物をしたとき〉
    • いつ準備した?
    • どこに置いた?
    • その後どうした?
  • 〈絵本や写真を見ながら〉
    • 何が見える?
    • どんなことが起きている?
    • 誰が何をしている?

などの質問が効果的です。
「責める」のではなく「一緒に整理する姿勢」が、
子どもの安心感と学びにつながります。


アイディアを出す(水平思考する)トレーニング

論理的思考には、柔軟な発想も欠かせません。
一つの正解にこだわらず、いろいろな考え方を出してみる練習です。

家庭で使える声かけとしては、

  • 他に方法はあるかな?
  • もし〜だったらどうする?
  • 違う考えもあるかな?

などが有効です。

具体的な活動としては、

  • なぞなぞやクイズ
  • ごっこ遊び
  • 物の別の使い方を考える遊び

などが挙げられます。

大切なのは、

  • 間違いを責めない
  • 「いいね」とまず受け止める
  • 奇抜な意見も歓迎する

という姿勢です。
安心感があるほど、子どもは豊かな発想を伸ばしていきます。


比べる(検証する)トレーニング

出てきた考えを「本当にそれでよいか」と確かめるのが検証の力です。

次のような練習がおすすめです。

  • どちらがいいか選ぶ
  • 選んだ理由を言葉にする
  • 他の案と比べる

たとえば買い物の場面では、

  • AとBのどちらを選ぶ?
  • どうしてそれを選んだの?
  • 他に選択肢はあるかな?

と尋ねてみましょう。

ここで大切なのは、

  • 結果よりも考えた過程をほめる
  • 正解探しにしない
  • 大人の答えを押し付けない

という点です。
自分で考えた経験が、子どもの自信と論理的思考の土台をつくります。


正しく伝えるトレーニング

論理的思考は、頭の中で考えるだけでは完成しません。
言葉にして伝えることで整理され、強く定着していきます。

おすすめの話し方の型は、

  • 結論
  • 理由
  • 具体例

の順番です。

親が次のようにモデルを見せることも効果的です。

  • 「まず結論から言うね」
  • 「理由は三つあるよ」
  • 「例えばね……」

また、

  • 嬉しい
  • 悲しい
  • 怒っている

などの気持ちを言葉にする練習も、
感情のコントロールと論理的表現の両方を育てる大切なトレーニングになります。


さいごに

論理的思考力は、勉強のためだけの力ではありません。

  • 問題を解決する力
  • 自分で選択する力
  • 感情に振り回されにくくなる力

など、人生全体を支える重要な土台になります。

毎日の小さな会話や生活経験の積み重ねが、子どもの脳と心をゆっくりと育てていきます。

「できたかどうか」よりも、「一緒に考える時間」を大切にしていきたいですね🍀

論理的に考える力は、一生の宝物として子どもの未来を支えてくれると信じています✨

【参考文献】


最後までお読みいただき、ありがとうございました✨
いつも、記事を読んでくださり本当にありがとうございます。

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少しでも『ロジカルシンキング』について興味を深めていただき、
少しでも参考になれば嬉しいです🌈

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