『読み優先』? これからの漢字指導のトレンド

おすすめ教材

皆さんは、漢字の指導をどのようにされていますか。

漢字指導法の『固定観念』

書き順を確認
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言葉集め
 ↓
書く練習
 ↓
習った漢字を使う言葉を書く
 ↓
習った漢字を使った文を考えて書く
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宿題でノートに漢字を書く
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小テスト

漢字の指導方法は、私の知っている限りここ10数年間変わっていません。教師になり、主任の先生の漢字の指導を見学させてもらったときの感想

「あれ? 自分が子どもの時から あんまり変わってない…」

一方以下のようなことが論文にまとめられています

読み書きの正答率は、教員の経験年数、ICT活用歴及び漢字指導におけるICT活用頻度と関係がみられなかった。また、教員の経験年数が長いほど頻度の高い漢字指導法がみられたが、それらを用いることで、児童の読み書きの正答率が高くなるとは認められなかった。

論文「教員の経験年数や漢字指導法が児童の漢字読み書きの正答率に及ぼす影響」(2015)より

つまり、これまでベテラン教員がよく行われている漢字指導の方法で、

特段漢字能力が身についた!

ということはないということです。


『漢字の力』とは?

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3つの力のうち、どの力を優先しますか?

学校では『書ける力』を無意識のうちに優先させていませんか。

学校現場で圧倒的に足りていないと感じているのが
『使える力』の指導
です

『漢字を適切に使う』ためには、その漢字の意味理解が必要です

漢字の意味を理解するためには、まずは『読む力』を高めることが大切だと考えます。

漢字が読める
 ↓
漢字が書ける
 ↓
漢字が使える

この流れを頭の中に入れておくだけで、漢字指導の方法が変わってくると思います。


『読み優先』の漢字指導教材

https://flat-ohita-5712.thick.jp/

こちらのサイトは、
「漢字っておもしろいなあ」
と、子どもたちが楽しく勉強してくれることを願って作られたものです。

① 一日一漢字

こちらのサイトでは、1日に一つの漢字を学習しよう!

ということを推奨されています。

漢字学習では、1日に2〜4漢字を学習することが多いのではないでしょうか。
当然全て覚えられる子は少ないです。
覚えられる子は、すでに本や塾などで一度習っている場合がほとんどではないでしょうか。

毎日の朝学習の10〜15分間で

1.一日一漢字のパワーポイントで漢字の成り立ちや意味を知る
2. 読む練習をする
3.書く練習をする
4. 使う練習をする

というルーティーンをぜひ作ってください
とサイトを作成された方がおっしゃっていました。

近隣の学校で、この実践をされ、漢字定着率が向上したという成果が多数報告されています。

私がいた学校では、朝に読書や計算、詩の暗唱などの時間があり、この毎朝一漢字は実現しませんでした…

② 漢字音読名人

まずは、漢字が読めるようになる
上学年の漢字もふりがな付きで、どんどん使われていますので、自然と漢字に触れる機会が増えます。

イラストつきで描かれているため、
漢字の意味理解語彙力の向上にも繋がります

授業中、習っていない漢字はひらがなで書く先生もおられますが、私はガンガン漢字を使う人でした。必要に応じてふりがなは書きます。

先生が漢字を使うことで、
この文では、この漢字が使われるんだ
とわかってくることがあります。

③ 会員専用ページ

こちらにログインすると、
漢字音読名人の製本印刷
漢字書き名人というものを活用し、書く力や使う力を高められるように教材をダウンロード印刷できます。

ログインページを開いてみたい教育関係者の方

コメント等でお知らせくだされば、こちらのサイト運営者にパスワードをお伝えしても良いか、私から連絡してみますので遠慮なくおっしゃってくださいね。その際は、お勤め先の学校等を教えていただきたいです。


まとめ

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漢字の3要素

○「気をつける」
  ↓
×「木をつける」

漢字の意味がわかっていないことによる間違いです。(あるある)

漢字は、すべての科目においての基礎知識です。
ひらがな・カタカナと違い、漢字には一文字ずつ意味があります。
それぞれの漢字の意味がわかること、読めることを優先に指導しましょう。上記のような間違いはなくなります。

漢字を書くことに重点を置きがちな今の指導から

漢字が読めるようになる
 ↓
漢字の意味がわかる
 ↓
漢字が書けるようになる
 ↓
漢字が使えるようになる
 ↓
語彙が増える
 ↓
文章が書ける

という流れを、もっと全国的に広めていきたいです。

【参考文献】

https://flat-ohita-5712.thick.jp/

最後までお読みいただき、ありがとうございました✨

いつも、記事を読んでくださる皆さま本当にありがとうございます。

今後もできる限り有益な記事を書いていきますので、よろしくお願いします。

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