・じっと座ってられない
・ルールが守れない
・集団行動ができない
・動きがぎこちない
・『こだわり』を我慢できない
・友だちと仲良く遊べない …etc
『〇〇できない』ことは、周囲の目につきやすく、ついつい過度に叱責してしまうことがあるのではないでしょうか。
『〇〇できない』ことには必ず理由があります。
『〇〇できない』行動だけに目を向けず
『〇〇できない』理由・背景を理解しようとすることが支援のスタートです🍀
今回は、『〇〇できない』理由の理解と、適切な配慮・支援について、以下の文献を参考に一緒に学んでいきましょう💪
【参考文献】
🍀じっと座ってられない…
座っているべきときに、座ってられない…
周囲の人から見れば、できて当たり前だと思うことも、本人にとっては
『座っていたくても、座っていられない』状態かもしれません。
本人の困り感がどこにあるのか、アセスメントすることで、関わり方のヒントが見えてくるかもしれません
『今』を生きすぎている
『今』が全て
『今』を楽しもうとする
『今』が辛い時は、辛くない『今』を得ようとする
私たちは、『今』を生きていますが、
「これが終わったら休憩しよう」
「あと○時間で退勤できる」
「あと1日行ったら、休日だ」
など時間の流れを意識し、見通しをもちながら『今』を生きています
しかし、子どもの中には、見通しをもつ力が未熟だと、『今』の苦痛に耐えられず、絶望的な気分になります。
辛い『今』の先にある楽しいことをイメージし、辛い『今』を乗り越える力が弱くなり、「我慢できない子」というレッテルを貼られてしまうことに繋がってしまいます…
体幹が弱く、姿勢が保てない
姿勢保持が苦手な理由の一つに、体幹(体の中心の筋力)の弱さがあります。
本人は頑張って『良い姿勢』でいるつもりでも
猫背になっていたり、
フラフラしたり
机に肘をついたり
椅子にもたれてだらしなく見えたり
することがあります。
それが原因で
『やる気がない』
『無気力』
などというレッテルを貼られてしまうことに繋がってしまいます…
また、体幹が弱く、姿勢が安定していないと、手先の動きにも影響あります
字形を整えて書くのが苦手な場合、体幹がしっかりしているか観察し、必要に応じて、体幹トレーニングをすることをオススメします💪
覚醒水準が低い
覚醒水準が下がると、頭がぼーっとしたり、思考が止まってしまったり、眠たくなったりしてしまいます。
・立ち歩く
・ピョンピョン何度も飛び跳ねる
・手足などをプラプラ動かす
・常に声を出している
などの行動は、覚醒水準を適度に保つのが苦手な子によく見られる行動で
脳の覚醒水準を引き上げるため、つまり、頭を働かせるために無意識にとっている行動でもあります
『じっとしなさい』
と言われ、強制的に動きを止められてしまうと
脳の思考も止まってしまう可能性があります。
『じっとしていられない』
その背景にはどんな要因があるのかアセスメントすることで、適切な関わりが見えてくると信じています✨
🍀集団行動ができない…
「集団に馴染めないのは何で?」
疑問をもつところが支援のスタートです
集団行動ができないことを頭ごなしに叱責せず
背景要因を考えてみることが大切ですね💪
集団には、発達障害のある子が生きにくくなる要因が、たくさんあります
予測できない刺激が多すぎて生きづらい環境
集団の中では、
他者との接触
他者とのコミュニケーション
他者の予測できない動き
など、予測のできない言葉・音・動きなどの感覚を同時にたくさん刺激される環境です。
感覚が敏感な子にとっては、とても苦痛で生きにくい空間になってしまいます…
『感覚に敏感な子がクラスにいる』
という考えを常にもち、環境をできる限り調整することが大切ですね🍀
『大切な自分の自由が、規則で奪われる』と感じる
集団生活では、他者と一緒に生きやすい環境を作るため、多くの規則が必要です。
しかし、『何のために』『なぜ守る必要があるのか』などの意義が、自分なりに納得できていない子にとっては
『規則=自由を奪うもの』
だと感じて、無視したり反発したりしてしまいます…
また、明文化されていないルール(暗黙のルール)を理解するのが難しいため、周囲から見れば空気の読めない言動が目立つようになってしまいます。
『暗黙のルールが分かるように』と、コミュニケーションや集団生活の暗黙のルールを明文化しすぎると、またその規則に納得できず、さらに窮屈で過ごしにくくなる…
という悪循環に陥る可能性があります。
一方、自分なりに納得した規則には厳格に守ろう・守らせようとし、規則から外れた行動に対して過度に反応することもあります。
🍀 『こだわり』を我慢できない…
・机は床の線に対して真っ直ぐに!
・着替えは靴下から!
・朝ごはんは、絶対あんぱん!
etc…
『こだわり』は人それぞれで、多岐に渡ります。
周囲から見れば、「時間の無駄」「めんどくさくないのかな」など疑問に感じることも多いのではないでしょうか。
なぜこだわってしまうのか、本人もよくわかってないことがよくあります…
そのこだわり行動はやめさせたほうが良いのでしょうか。
私の考えでは、大きく3つに分けられると考えています。
自分も周りも特に困っていない
↓
やめさせる必要はない
こだわり行動によって自分が苦しんでいる
↓
やめさせるべき
他人に迷惑をかけている
↓
少し、こだわりが減るよう調整する(折り合いをつける)
まとめ
『〇〇できない』ことには必ず理由があります。
『〇〇できない』行動だけに目を向けず
『〇〇できない』理由・背景を理解しようとすることが支援のスタートです🍀
周囲の大人は、何と比べて『〇〇できない』と感じているのでしょうか。
多くの場合
『勉強できない』
『運動できない』
『集中できない』
『友だちと仲良くできない』
などと、他の同年代の子と比べていることが多いのではないでしょうか。
一人ひとり、発達の速度は違います
誰かと比べてどうか
という評価基準は、本人も周囲の大人も焦ったり、悲しくなったりする要因になります💧
また、誰かと比べて優れている✨
という自己肯定感は、進学・転職などの環境の変化により、崩壊する危険性があります。
上には上がいる…
子どもの行動を評価する際は
過去の自分と比べてどうか
という評価基準が大切です✨
過去の自分と比べることで、成長を感じられ、自然とポジティブな関わりが増えてくると思います。
そして、他人と比較した自己肯定感ではなく
ありのままの自分を肯定できる感覚
を育んでいくことが、子どもの成長には不可欠だと考えています💪
✨こちらの記事もぜひ参考にしてください✨
最後までお読みいただき、ありがとうございました✨
いつも、記事を読んでくださり本当にありがとうございます。
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この記事を読まれた方が、
少しでも『〇〇できない理由』について興味を深めていただき、少しでも参考になれば嬉しいです🌈
今後もできる限り有益な記事を書いていきますので、よろしくお願いします✨
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